公開日:2018.10.30 更新日: 2019.10.24

スタッドレスタイヤの基礎知識と注意点

スタッドレスタイヤについての基礎や注意点などをまとめております。積雪路面や凍結路面の走行時に交換する場面が多いですが、点検のポイントやチェーンはどうするのかなど詳しく解説しております。気になる方はチェックしてみて下さい。

本格的な冬も間近となり、愛車のタイヤもサマータイヤからスタッドレスタイヤへ履き替える時期となりました。11月にはスタッドレスタイヤの駆け込み需要が増し、カーショップはタイヤ交換に訪れるドライバーでいっぱいになります。特に初雪の直後が最も混雑するそうですから、早めに交換しておきましょう。

今回ではスタッドレスタイヤについての基礎知識、スタッドレスタイヤの点検ポイントなどを解説します。お住まいの地域や車の使用状況によってはスタッドレスタイヤを履かなくても良い場合がありますし、逆にスタッドレスタイヤだけでなくタイヤチェーンも準備しておかなければならない場合もあります。

備えあれば憂いなし。事故を防ぐためにも、余裕を持って冬に対応しておきましょう。

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スタッドレスタイヤとは

サマータイヤとスタッドレスタイヤの大きな違いは、特にトレッド面(タイヤと地面が接する部分)において2点挙げられます。

・トレッド面の溝

サマータイヤにもスタッドレスタイヤにも、排水を目的とした溝が刻まれていますが、溝のパターンは大きく違います。

サマータイヤは回転方向に対して縦方向に多くの溝が深く刻まれていますが、スタッドレスタイヤは回転方向に対して横方向にも多くの溝が深く刻まれています。

このため、スタッドレスタイヤのトレッド面にはブロック状のゴムが並びます。このブロックが積雪した路面をギザギザに押し固めることで、確実な推進力を得ています。

また、スタッドレスタイヤにはトレッド面に小さなギザギザした溝が刻まれています。これをサイプと呼びます。

サイプの役割は様々です。サイプの角が凍結した路面をひっかくように食い込むことでブレーキ時に必要な制動力や、加速時に必要な推進力を得ます。また、サイプに雪の水分が入り込むことで、排水力をさらに高めています。

・トレッド面が柔らかい

凍結路面は、アスファルトに比べるとデコボコした砂利道のようなものです。トレッド面の接地面積が小さいと、その分だけ推進力や制動力が落ちます。したがって、スタッドレスタイヤのトレッド面はサマータイヤに比べて柔らかい素材で作られています。

一方、トレッド面が柔らかいと燃費が悪くなったり、タイヤの摩耗が早くなったりと、デメリットも生じます。デメリットが気になると、交換のベストなタイミングを見計らいたくなるものです。

ですが、不意の降雪で慌てないよう冬が近くなったら早めに交換する、いわばベストより、ベターな選択が無難でしょう。

スタッドレスタイヤの点検ポイント

毎年、新品のスタッドレスタイヤを購入するドライバーはそう多くはないでしょう。ほとんどの方は数年ほど使用するでしょうから、交換前の点検はしっかり行っておきましょう。

・寿命と保管方法

まず、スタッドレスタイヤの寿命はサマータイヤより短く、購入からおおむね3年程度が目安ということを覚えておきましょう。タイヤのゴムは時間経過とともに変質し、劣化します。タイヤの製造年週はタイヤ側面に4桁の数字で記載されています。

例えば「1016」と記載されていた場合、上2桁が製造「週」を表しており、下2桁が製造「年」を表しています。ちょっとややこしいのですが、4桁の数字のうち、下2桁で表示された年数が今年より3年以上経過している場合は使用を控えた方が良いでしょう。

また、保管状況によっては寿命がさらに短くなる可能性があります。直射日光に含まれる紫外線や、湿気などによる水分はタイヤを急速に劣化させます。オフシーズンの間は、乾燥した日陰にスタッドレスタイヤを保管しましょう。

紫外線や水分を防ぐためのタイヤカバーも販売されていますので、合わせて活用しましょう。

・プラットフォーム

サマータイヤにはスリップサインと呼ばれる、溝を埋めるブロック状のマークが設けられています。スリップサインが現れたタイヤは雨天時に適切なブレーキングができないため、車検に通りません。

道路運送車両法にも違反している状態になります。スタッドレスタイヤにもスリップサインはあるのですが、これはサマータイヤと同様に「雨天時」のブレーキングを想定したサインです。

積雪時の路面を走行する際には「プラットフォーム」と呼ばれる別のサインが設けられています。スリップサインと同様、プラットフォームも溝を埋めるブロックのような形状をしていますが、プラットフォームの位置はスタッドレスタイヤの側面に矢印「↑」で記載されているため、見分けることは容易です。

スリップサインと同様に、タイヤが摩耗することでプラットフォームが出現します。タイヤの溝が50%摩耗した段階で出現するため、スリップサインより早く出現します。プラットフォームが現れている場合、濡れた路面を走行することはできますが、積雪路面を走行することはできません。

スタッドレスタイヤを装着していればチェーンは不要?

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スタッドレスタイヤでも走行できない深さの雪が降った場合、チェーンが必須となる「全車両チェーン装着規制」という厳しい規制がかかります。

スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを装着しなければならないため、豪雪地帯にお住まいの方や、ウィンタースポーツのために山あいの雪道をしばしば走行する方はチェーンを準備しておきましょう。

タイヤチェーンには金属製のものと非金属製のものがあり、それぞれ長所と短所があります。金属製のタイヤチェーンはコンパクトにまとめられますが、重いため、取り付けがいささか大変です。

非金属製のチェーンは軽いため、取り付けは簡単ですが、小さくまとめることが難しいため、車内スペースを圧迫されます。

参考までに、公益財団法人日本道路交通情報センターでは、高速道路の道路状況を5分毎に更新して提供しています。冬期、降雪が予想される経路を走行する際はチェックしておくと良いでしょう。

まとめ

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今回はスタッドレスタイヤの基礎知識と点検方法、スタッドレスタイヤの要否について解説しました。

スタッドレスタイヤは冬期に使用されることを想定して製造されたタイヤです。サマータイヤと異なり、低温に強く、溝のパターンが縦だけでなく横にも入り、さらにサイプと呼ばれる細かな溝が入っています。これらの構造により、路面に積もった雪を押し固め、確実な推進力と制動力を確保しています。

スタッドレスタイヤに履き替える際、最も注意したい点検ポイントはタイヤの製造年週と、プラットフォームが現れているか否か、の2点です。スタッドレスタイヤは購入後から3年程度が寿命ですから、もし購入日を忘れてしまっても、製造年週から3年を越えていれば使用を控えた方が良いと判断できます。

また、タイヤの溝が半分まで摩耗するとプラットフォームが出現します。プラットフォームが出現したタイヤは積雪路面を走行できるだけの性能を発揮できないため、交換前にチェックしておきましょう。

スタッドレスタイヤを必要とする地域を走行する場合は、併せてタイヤチェーンも準備しておくと安心でしょう。

スタッドレスタイヤは積雪路面や凍結路面を走行できますが、あまりに雪が深かったり、路面の状態が悪くなっていたりする場合は、全ての車両にチェーンの装着を義務づける「全車両チェーン装着規制」がかかることがあります。

スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを持っていないと足止めを食うことになりますので、大雪が予想される場合はチェーンを忘れずに積んでおきしょう。

冬は想定外の事態が発生しやすい時期です。早めにスタッドレスタイヤへ交換しておく、あらかじめチェーンを購入して積載しておくなど、できる範囲で安全策を講じておきたいものですね。

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