公開日:2019.11.15 更新日: 2020.01.29

タイヤ交換の前に!タイヤサイズの表記と見方を徹底解説

タイヤのサイズの見方について紹介しております。ひびが大きい、溝が減ってきたなど交換を検討している方は是非ご参照ください。またタイヤ幅、扁平率、リム径のポイントや注意点も含め、点検する際の参考材料としてもご確認下さい。

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タイヤの溝が減ってきた、タイヤのひびが無視できない大きさになった、などなど、そろそろタイヤを交換しなければいけなくなったとき、あなたはご自身の車に装着されているタイヤのサイズをぱっと思い出せるでしょうか?

思い出せなくても大丈夫。いま車に装着しているタイヤの側面には「195/65R15 91H」のようなサイズを表す記号が刻印されています。

サイズが書いてあるのは分かったけれど、見方が分からない、という方もいらっしゃるでしょう。タイヤのサイズの見方は最低限、三点だけ理解しておけば大丈夫です。タイヤ幅、リム径、扁平率、まずはこれら三点のサイズが合わないと、タイヤを装着することができません。

今回はタイヤの側面に刻印された記号のうち、タイヤのサイズを表している数値の見方と、サイズに関して気をつけたいポイントを解説します。

タイヤ側面の刻印が意味すること

タイヤの側面、サイドウォールには必ず、サイズを表す記号として「195/65R15 91H」のような記号が刻印されています。これらは「タイヤ幅/扁平率Rリム径 荷重負荷 速度記号」という対応になっています。つまりサイドウォールの刻印が「195/65R15 91H」である場合は以下のような見方をします。

タイヤ幅:195 (mm)
製造手法:R(ラジアルタイヤ)
扁平率:65 (%) リム径:15 (インチ:inch)
荷重指数:91(単位なし)
速度記号:H(最高速度210km/h)

つまり、見方としては、最初に登場する「195/65R15」を見て、合致するタイヤを探せばよい、ということになります。

タイヤ通販サイトのタイヤフッドでも、タイヤサイズからタイヤを探す場合はタイヤ幅、扁平率、リム径の三点を指定して検索します。なお、Rの記号が意味する製造手法の「R:ラジアルタイヤ」ですが、昔は他の製造手法としてバイアスタイヤと呼ばれるものがあったため、区別のために付けられています。

現在ではほとんどの乗用車においてラジアルタイヤが採用されているため、あまり気にする必要はないでしょう。

タイヤ幅について

タイヤ幅は純正のタイヤと完全に一致するものが望ましいでしょう。車を上から見た際、車体から10mm以上タイヤがはみ出していると車検を通過できません。

純正のタイヤより狭い幅のタイヤを強引に装着する「引っ張りタイヤ」と呼ばれるドレスアップ手法がありますが、ホイールがタイヤからはみ出すような形になると、これまた車検を通過できません。

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タイヤは車体を支え、駆動力や制動力を伝え、ドライバーの安全を確保するための重要な部品です。せっかくの愛車なのですから見た目にこだわりたい気持ちも分かりますが、過度なアレンジは控えましょう。

扁平率について

車に装着したタイヤの断面がどれくらい真円に近いか、という値を扁平率といいます。扁平率が低いほどタイヤは潰れたような形状となります。一般的な乗用車のタイヤに採用されている扁平率はおおむね55%~65%で、いわゆるスポーツカーは45%程度のタイヤを採用している場合が多いようです。

インチアップ、という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。後述するリム径との兼ね合いになりますが、扁平率が小さくなると、タイヤを横から見た際にタイヤよりホイールが占める面積が大きくなるため、スタイリッシュに見えます。

また、扁平率が小さくなると走行時の特性もよりスポーティになります。スポーツカーが低い扁平率のタイヤを装着しているのは、上記のような理由によるものです。

リム径について

リムとはホイールの一部で、タイヤが組み合わさる部分のことを意味します。リム径とはホイールの直径である、と考えてよいでしょう。

表示単位がインチとなっているため日本人にとってはあまり馴染みがありませんが、1インチは正確に25.4mmのため、10インチで25cm程度、15インチで38cm程度、と覚えておくと計算が少し楽になるかもしれません。

扁平率の項で述べたインチアップでは、その名の通りリム径のインチサイズを大きくし、そのぶんタイヤの扁平率を小さくします。インチアップを実施する際でも、タイヤの外径は純正タイヤと同じにする必要があります。

荷重指数と速度記号

さて、ここまではタイヤ幅、扁平率、リム径についておおまかに解説しました。ドレスアップなどで変更がある場合を除けば、タイヤのサイドウォールに刻印された「195/65R15 91H」のうち、最初の「195/65R15」の見方だけ覚えておけば良いことになります。

では「195/65R15 91H」と示されたうち「91H」の意味するところは何なのでしょうか。

最初にサイドウォールの刻印の見方を一覧で示した際、荷重指数および速度記号であることを示しました。荷重指数(ロードインデックス)とはタイヤが支えられる車重のことを意味します。

ロードインデックスの見方ですが、91で指定空気圧が240kPaのタイヤは615kgまで支えられることになります。4本同じタイヤを装着した場合には4倍して2,460kgまでの車重を支えられることになります。

荷重指数が車重を支えられない場合は車検を通過することができないため、純正のタイヤより荷重指数が低いタイヤを装着する際は車重を支えられるかどうか確認する必要があります。

荷重指数と負荷重量の対応は、タイヤの指定空気圧やタイヤの規格によって変わるため、早見表などで確認するとよいでしょう。

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速度記号とは、そのタイヤが既定の条件下で走行できる最高速度を表しています。主な速度記号は以下のような見方をします。

L:120km/h
N:140km/h
Q:160km/h
S:180km/h
T:190km/h
H:210km/h
V:240km/h
W:270km/h
Y:300km/h

一番低い速度を表す速度記号Lでも120km/hと、日本における法定最高速度である100km/hを上回っています。一般に販売されているタイヤは速度記号が S, T, H, V のいずれかである場合がほとんどですから、速度記号についてはあまり意識する必要はないでしょう。

その他の刻印の見方

ドライバーが確認しておきたいサイドウォールの刻印として、タイヤの製造年周が挙げられるでしょう。2000年以降に製造されたタイヤのサイドウォールには、タイヤが製造された週と年を表す4桁の数字が刻印されています。

上2桁が製造された週、下2桁が製造された年、という見方をします。例えば「1017」と刻印されていた場合、20「17」年の第「10」週に製造されたことを意味します。おおむね2017年の3月初旬~3月中旬に製造されたものである、と考えてよいでしょう。

タイヤの寿命は使用状況や保管状況にもよりますが、使用開始からおおむね5年、製造後からおおむね10年と言われています。あくまで目安の年数ですが、製造年があまりに古い場合にはカー用品店やタイヤ販売店などに製造年のことを伝えたうえで、タイヤを点検してもらうとよいでしょう。

まとめ

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今回はタイヤの側面に刻印された記号のうち、タイヤのサイズを表している数値の見方と、サイズに関して気をつけたいポイントを解説しました。まず、タイヤのサイズには大きく三つの数値があります。

タイヤ幅、扁平率、リム径は、特に改造を考慮していないのであれば、現在使用しているタイヤと同じサイズを選びましょう。記号の見方は文中でご紹介した通りですが、改めて確認しますと「タイヤ幅/扁平率Rリム径 荷重指数 速度記号」となっています。

3つのサイズに併記されている荷重指数と速度記号も重要なポイントです。特に荷重指数は車検を通過できるか否かチェックされるポイントでもあるため、純正のタイヤより小さな荷重指数を持つタイヤを選ぶ際は、その荷重指数で車重を十分に支えられるかどうか、早見表などで確認しましょう。

タイヤのサイドウォールには他にも製造年週やメーカー名など、様々な情報が記載されています。タイヤの買い換えを検討する際は、まず現在使用しているタイヤのサイドウォールに記載されている情報の見方を覚え、メモしておきましょう。

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