公開日:2019.10.11

タイヤワックスは油性?水性?種類の比較や使い方について伝授!

タイヤのワックスは油性と水性があります。ここではそれぞれのメリット・デメリット、見分ける方法、必要性と効果的な塗り方、選び方についてご紹介しています。使い方などを理解し、ヒビのないきれいな黒ツヤを手に入れましょう!

tirewax

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タイヤをクリーニングする時、タイヤメンテナンス商品としてよく使われるタイヤワックス。
ワックスをかけるとタイヤがピカピカに光沢が出て艶(ツヤ)が出ます。しかし、タイヤワックスの使い方や種類によっては、ひび割れなどのトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

ワックスの種類や特色、そしてタイヤワックスの使い方や選び方などについて理解し、ヒビのないきれいな黒ツヤタイヤを手に入れましょう!

ワックスによるひび割れ防止!水性油性どっちがおすすめ?

タイヤワックスには主に油性ワックスと水性ワックスがあります。
しかしそれぞれのワックスが持つメリット、デメリットはさまざまです。
まずは、ワックスのメリットデメリットについて、じっくり見ていきましょう。

油性タイヤワックスのメリットとデメリット

油性のタイヤワックスとは、石油系溶剤の中にシリコンが溶かされたワックスを言います。
そんな油性タイプのタイヤワックスが持つメリットとデメリットを紹介します。

〈メリット〉
①ワックスが雨で落ちにくい
②艶が出やすい
③ワックスの施工が簡単である
④安価で購入できる
⑤タイヤに汚れが付きづらくなる

〈デメリット〉
①油性ワックスの成分に石油系溶剤が含まれているため、これがタイヤゴムに浸透してタイヤを劣化させてしまう恐れがある
②タイヤの寿命が短くなってしまう恐れがある
③タイヤのひび割れなどのトラブルが起こる可能性がある

このように、油性のワックスは私達が気軽に使いやすい一方、タイヤの寿命が短くなる恐れがあります。
そのため、各カー用品店やタイヤメーカーでは、 あまり油性ワックスが使われない傾向にあります。
ひび割れ防止のために、油性ワックスはあまり使わない方がいいでしょう。

水性タイヤワックスのメリットとデメリット

水性のタイヤワックスとは、水の中にシリコンが溶かされて作られたワックスの事を言います。
そんな水性タイプのタイヤワックスが持つメリットとデメリットを紹介します。

〈メリット〉
①水性のタイヤワックスには含まれている石油溶剤の量がきわめて少ないため、ワックスを使用してもタイヤが傷みにくい。
②タイヤの長持ちにつながる。
③2~3カ月に1回の手入れとしてワックスがけをすれば、タイヤを保護し、ひび割れや色あせを防げる。
④タイヤに汚れが付きづらくなる。

〈デメリット〉
①ワックスの施工が油性のタイヤワックスに比べて難しい。
②油性のタイヤワックスに比べて値段が高い。
③油性タイヤワックスと比べてツヤ感がなく、雨などに対するワックスの耐久性がよくない。

このように水性のタイヤワックスは値段も高く、施工も少し大変なため、すぐに手を出しづらいです。
しかしタイヤの長持ちにつながる上、
ワックスによる劣化も起こりづらいという意味では水性タイヤワックスの方がよいと言えます。
そのため、ワックスの施工にも慣れているカーディーラーなどのプロが使用しているものの多くは、水性タイプのワックスです。

水性ワックス・油性ワックスの見分ける方法

基本的に、店舗では水性と油性のワックスが分けて置かれています。
また、商品にはかならず、油性か水性かの表示があります。
表記がなくてどちらか分からない場合は、店員さんに聞いてみましょう。
その際、店員さんの製品種類についての説明などが参考になることもあります。

自分でタイヤワックスを購入する場合

自分でタイヤのワックスを購入する場合、これらの説明や、お客様レビュー評価人気ランキングなどのサイトのページをしっかり確認し、おすすめ商品おすすめポイントや、良い商品、良くない商品を、価格も考慮したうえで、きちんと見極めてから購入しましょう。
また店頭のプロスタッフに相談するのも良いでしょう。

 

タイヤワックスの必要性と効果的な塗り方

タイヤワックスは、艶出しができるだけではありません。
しかし、使い方によっては、その効果が十分に発揮されないこともあります。
そこでこの項目では、タイヤワックスの効果的な塗り方について解説していきます。

タイヤワックスは必ず洗浄後に使用

タイヤワックスは、タイヤの見た目をよくするために使われます。
しかしタイヤワックスをそのままタイヤに吹き付けてしまうと、たまったホコリを中に閉じ込めてしまいます。
せっかく綺麗にしたくてタイヤワックスを使っても、かえってくすんだ色味になってしまいます。
そうならないために、まず、ホイールハウスの汚れとタイヤ本体の汚れを取ることが大事です。
ホイールハウスとは、ホイールが車体に取り付けられた状態で回転するために確保された空間のことを指します。

タイヤワックスは、洗車ブラシなどの洗車用品を使ってホイールハウスとタイヤの汚れをしっかり除去した後に、ワックスを付けるという順序でやれば問題ないでしょう。
洗車ブラシがない場合はスポンジやタオルでも代用可能です。
接地面も洗い忘れないようにして下さい。

また、ワックスがけをする前に事前に洗浄する必要がない場合があります。
それは汚れ落とし効果のあるワックスを使う時です。
汚れ落とし効果のあるワックスは、泡がタイヤの汚れを自然と浮かせてくれるため、クリーナーとしての効果もあるからです。
ただし汚れ落とし効果のあるワックスを長い間使用し続けると、タイヤの溶剤や油脂成分が酸化劣化し、タイヤが茶色になってしまうこともあるので気をつけましょう。

ワックスをかける前のタイヤ洗浄方法

タイヤは、かなり深い凸凹があります。
ここに入った汚れは、単純に水をかけただけでは落ちません。
たわしやスポンジを使ったブラッシングをしていくのが効果的です。
たわしに水をつけて、強くこすっていきます。
このとき、優しくなでるようにしている人も多いです。 
しかし、たわしでゴムがダメージを受けることはないので、強くこすって汚れを落とすこと心がけましょう。

仕上げに水をかけて落とします。
「洗剤を使わなくてもいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実はタイヤの汚れの中で油性の汚れはごく僅かです。
そのため、水だけで十分に綺麗になります。

タイヤワックスのかけ方

タイヤワックスを塗る際の注意点は、ホイールに付かないようにすることです。
ロゴなどの部分にもしっかりと付くように、まんべんなく塗ります。

タイヤワックスを単純に塗っただけだと、どうしても濃淡ができてきます。
最後にタオルで優しく乾拭きをしておきましょう。
そうすることで、均等にワックスがなじみ、綺麗な仕上がりになります。
タイヤワックスのかけ方を学び、タイヤをきれいにコーティングできるようにしましょう。

タイヤワックスの使い方の注意点

タイヤワックスの使い方の注意点は主に二点あります。
一点目はワックスの塗りすぎです。
塗りすぎると、ホイールにまでワックスが付着してしまいます。
ホイールにワックスが付くと、ブレーキダストや泥などの汚れがホイールにこびりついてしまいます。

そうなると、くすんだ色にホイールが変化し、ホイール汚れとなってしまいます。
塗りすぎによる悪影響は、ホイールだけではありません。
走行した際に、ワックスが飛散してボディに付着。
汚いボディになる危険性もあります。

二点目はタイヤワックスの塗る位置です。
タイヤワックスはあくまでタイヤのサイドウォール(タイヤの横側部分)に塗るためのものです。
ボディワックスとは異なります。
特に接地面にワックスを塗るのは避けましょう。
これは、たとえばシューズワックスをソールの下に塗るようなものです。
そうすると、滑って転ぶ危険があります。
これと同じで、接地面にワックスを塗るのはスリップの原因になるので、絶対に接地面に塗ってはいけません。
また既にひび割れしたタイヤにワックスを塗ることもやめましょう。

ワックスを使いこなして自動車の見た目をきれいに!

主にタイヤワックスの種類や使い方について解説してきました。
特に油性・水性で性質がまったく異なる、ということを把握することが重要です。
油性のものは艶出しには最適で、雨に対する耐久性があります。
しかし、タイヤを劣化させてしまう原因にもなります。

水性のものは、価格も高く、油性に比べると短期的なメンテナンスが必要です。
しかし油性のものよりもワックスによるタイヤの劣化が起こりづらいため、おすすめです。
水性のワックスも正しい使い方をすれば、非常に綺麗でツヤツヤの仕上がりになります。
 油性タイプのワックスの代わりとして使うのもいいでしょう。

水性タイプのワックスと油性タイプのワックスの二種類が大まかなワックスの分類です。
油性タイプのワックスの中でもほとんどのワックスが液体状ですが一部乳液状のワックスやムースのワックス、スプレーワックス、固形ワックスもあります。
これらを皆さんの中で比較検討し、自分に一番合ったタイヤワックスを見つけましょう。
タイヤがきれいになると自動車自体の印象がぐっと良くなりますよ。

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