2019.09.06

エンジンオイル交換時期の目安、費用を調査!オイル交換をしないとどうなる?自分で交換することは可能?

エンジンオイルは何のため?


ディーラーやカー用品店のピットサービスに行くと、「そろそろオイル交換を」と勧められることがあります。

車を運転している間は常に働き続けているオイル。オイルの状態が悪くなれば当然、運転に影響が出ます。

車に使われているオイルは以下の3種類です。

  • エンジンオイル
  • ブレーキオイル
  • トルコンオイル(AT車のみ)

中でもエンジンオイルはエンジンを正常に作動させるために必須のオイルであり、メンテナンスが欠かせません。

エンジンオイルは車の中でどのような役割を果たしているのでしょうか。また、メンテナンスを怠るとどんな影響が出るのでしょうか。

エンジンオイルの役割

車のエンジンは金属でできており、金属パーツ同士が擦れ合うときに摩擦が生じるとスムーズに動きません。

摩擦を取り除きエンジンを滑らかに動かすための潤滑剤として、エンジンオイルは重要な役割を担います。

また、摩擦による熱を吸収するのもエンジンオイルの仕事です。金属はオイルに覆われると水や空気に触れにくくなるため、サビ防止にもなります。

さらに、エンジン内部で生み出した圧力=動力がエンジン外部に漏れ出さないように密封する働きもあるのです。

エンジンオイルの交換をしないとどうなる?

エンジンオイルを適切なタイミングで交換しないと、エンジンの動きが悪くなることは容易に想像できます。

どんなに優れたエンジンを積んだ車でも、本来の性能が発揮しきれないことも。

エンジンの内部には、燃料の燃えカスであるスラッジが発生します。

通常はエンジンオイルがスラッジを除去し、エンジンの中にスラッジが蓄積するのを防いでいます。

エンジンオイルの状態が悪ければスラッジが蓄積し、オイルの流れが悪くなってしまいます。

気づかないまま放置しておけば、エンジンの焼き付きから車両火災につながるリスクも潜んでいるのです。

エンジンオイルの状態を確認する方法

エンジンオイルを良好な状態に保つために、まずは正常なエンジンオイルの状態を知っておきましょう。

エンジンオイルの点検をする際は必ずエンジンをオフにして、エンジンが冷めるのを待って行います。

冷える前に確認作業をすると火傷の危険がありますのでご注意ください。

オイルの確認にはオイルレベルゲージを使用します。自動車教習所で運転前点検として習った方もいるかもしれません。

ボンネットを開け、オレンジ色のリング状の取手を探しましょう。

取手の先がオイルレベルゲージで、オイルレベルゲージはエンジンオイルに挿し込まれています。

エンジンオイルの量

オイルレベルゲージをエンジンオイルから引き出すと、「F」「L」という文字が見えます。

オイルの跡が「F」と「L」に挟まれたエリア内にあれば、オイルの量は十分です。

もし外れている場合はオイル過多か、あるいは少なすぎるため調整が必要です。

エンジンオイルの汚れ

オイルレベルゲージについたオイルを一旦ウエスなどで拭き取り、もう一度エンジンオイル内に戻します。

そして再びゲージを引き抜き、白いウエスやキッチンペーパーなどにオイルを滴下してください。

オイルの中に黒いスラッジがあったとしても、オイルの中心部にスラッジが集まり、ペーパーにはオイル成分だけが広がっていくようであればオイルの状態は良好です。

もしもオイルと一緒にスラッジも広がっていき真っ黒になる場合は、エンジンオイルが汚れている状態です。

オイル漏れ

オイル漏れには外部漏れ内部漏れの2種類があります。

車を停めた後、車の下にオイルが落ちて溜まっているようであれば外部漏れの可能性があります。

内部漏れは見た目に気づきにくいのですが、オイルが随分早く減っていくと感じたら内部漏れを疑ってください。

エンジンオイル交換の目安

エンジンオイルをディーラーや業者で交換した場合、車のどこかに必ずオイルステッカーが貼られています。

業者によって貼り付ける場所が違いますので、オイル交換を終えたら貼り付け場所を確認しておくと良いですね。

ステッカーには、次にオイル交換を行う目安となる時期が記載されていますので、それを参考に交換すればエンジンオイルを良好な状態で維持できます。

もしもステッカーが貼られていなかったり自分でオイル交換をした場合、次の交換はいつ行えば良いのでしょうか

走行距離の目安

一般的には走行距離が5,000kmに到達する前にオイル交換が必要だといわれています。

エンジンオイルが持つ性能が十分発揮できるのは走行距離3,000kmまで。それ以降は少しずつ性能が落ちていくと考えましょう。

ターボ車と普通車を比較すると、普通車のエンジンオイルのほうが劣化スピードが緩やかです。

そのため、普通車なら1万〜1万5,000kmを目安に交換しても間に合います。

期間の目安

次のオイル交換までの期間は6ヶ月とするのが一般的です。半年を過ぎるとオイルが酸化し始め、本来の性能が保てなくなります。

交換を早めたほうが良いケースも

走行距離や前回の交換からの期間以外にも、オイル交換時期を決める際に考慮したいのが走行環境です。

エンジンに負担をかけるような環境で走行することが多ければ、エンジン交換を少し早めたほうが良いでしょう。

  • 温度や湿度が極端に高い、低い
  • 砂やホコリが多い道
  • 坂道や高速走行
  • 短距離の運転

こうした状況での運転が多い場合は、一般的な目安よりも交換を早めてください。

車を滅多に運転しない場合も交換を

車を運転しなければエンジンオイルは使わずに済みます。しかしオイルを車に積んだ時点で経年劣化が始まっているのです。

そのため、車に乗らなくても1年に1回はオイル交換をした方が安心です。

オイル交換を業者に依頼するメリット・デメリット

車の動きに関わる重要なエンジンオイル。できればプロの手で確実に交換したいと考える方も多いのではないでしょうか。

エンジンオイルを交換する場合、どこに依頼すればよいのでしょうか。交換相場やプロに依頼するメリット、デメリットをご紹介します。

エンジンオイルの交換ができる業者

代表的なのは次の3つの業者です。

  • ガソリンスタンド
  • カー用品店
  • ディーラー

ガソリンスタンドは給油のついでにオイルの点検をお願いできますし、混雑していなければそのままオイル交換を依頼することも可能です。

24時間営業のガソリンスタンドも多いため、カー用品店やディーラーでの交換が難しい方はガソリンスタンドに依頼すると良いですね。

カー用品店はオイルが豊富に揃っており、自分の車に合ったオイルを選んで交換してもらうことができます。

オイル交換以外のピットサービスと組み合わせたり、あるいはショップ会員になることで工賃が無料になるケースもあります。

ディーラーもオイル交換は可能です。懇意にしているディーラーに頼めば低価格で交換を請け負ってくれる場合もあるため、ショップに依頼する前に相談してみると良いでしょう。

エンジンオイル交換の相場

ガソリンスタンドでオイル交換する場合の工賃は1,000円程度。これにオイル代がプラスされます。

カー用品店では工賃が安く、500円前後です。

ディーラーの場合はオイル交換代金にオイル代と工賃の双方が含まれているケースが多いですが、工賃の相場は1,000〜2,000円とされています。

業者にオイル交換を依頼する場合、オイル代と工賃を合わせて4,000〜8,000円(普通車)を見ておくと良いでしょう。

メリットとデメリット

一番のメリットは、ミスなく確実に交換できる点です。

車の心臓部であるエンジンの動きに関わりますので、無理して自分で交換するよりも、プロの手で交換してもらった方が安心して運転できます。

また、オイル交換をすると古いオイルを廃棄しなければなりません。この処理も業者に任せられるため、廃棄の手間がかかりません。

一方で、全ての作業を依頼するため工賃がかかります。しかし安全、安心のための費用と考えれば、決して高くはありません。

エンジンオイルは自分で交換できる?

エンジンオイルは自分で交換することも可能です。自分でオイル交換を行えば工賃はかかりませんが、時間と手間はかかります。

自分でオイル交換する場合の注意点と、メリットやデメリットをご紹介します。

必要なものを買い揃える

古いエンジンオイルを抜き取る方法は2通りあります。

  • 上抜き
  • 下抜き

上抜きはオイルタンクの中の古いオイルをポンプで吸い出す方法です。

このポンプはオイルチェンジャーと呼ばれており、上抜きでオイル交換を行う場合は購入する必要があります。

もう一つの方法が下抜きです。

車の底にあるドレインボトルを開放することでオイルが下方に流れ出すため、吸い出す道具は必要ありません。

ただしジャッキアップして作業を行うため、ジャッキとジャッキスタンドは必須です。

新しいオイルをタンクに注ぐためにはオイルジョッキが必要ですし、抜き出したオイルを入れるタンクやボトルなども用意します。

廃油処理が必要

自分でオイル交換をする場合、廃油の処理も自分で行う必要があります。

自治体によって廃油の扱いが異なっており、固化すれば一般ごみとして処分できる自治体もあれば、固化しても産業廃棄物としての処理が必要な自治体もありますので、事前に確認しておきましょう。

固化してゴミに出せる場合は、カー用品店やホームセンターで売られている廃油処理箱を使って固化させるのが便利です。

液体の状態では自分で産業廃棄物処理業者に引き取りを依頼するか、エンジンオイルを扱っている店舗などに引き取って貰う必要があります。

ガソリンスタンドでは大抵引き取りを行っていますし、カー用品店では新しいエンジンオイルの購入を条件に廃油処理を請け負ってくれるケースがあります。

エンジンオイルの入れ過ぎ注意

エンジンを掛けたときにマフラーから白煙が出ている場合は、エンジンオイルが規定よりも多すぎる可能性があります。

この場合は規定量に収まるようにエンジンオイルを抜かなければなりません。

オイルを充填する際は、必ず規定範囲内に収まる量を充填しましょう。

メリットとデメリット

自分でオイル交換をするメリットは、何といっても工賃がかからないことです。

また、ネットショップで安いエンジンオイルを買ったり、店舗には並んでいないオイルを取り寄せて使うこともできます。

一方で、専用の用具を揃える必要がありますし、下抜き交換の場合はジャッキアップをするため危険を伴います

エンジンオイルの交換に無理は禁物!

自力でのオイル交換がスムーズにできたと思っていても、車を動かさなければ気づかないトラブルもあります。

気づかないまま運転を続ければエンジンに負荷がかかり、更に大きなトラブルにつながってしまう可能性も。

そのため、エンジンオイルの交換を初めて自力で行う場合は、交換手順をしっかり確認し、できれば交換経験がある人についていてもらうと安心です。

自分で交換するのに不安がある場合は無理をせず、プロの手で確実に交換したほうが良いでしょう

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