公開日:2018.08.28 更新日: 2018.08.29

安いタイヤは大丈夫?購入のポイントは?

安いタイヤを購入するポイントについて。価格や性能を見て選ぶのか、インターネット通販より選ぶのか検討する際の注意点と併せてご紹介いたします。消耗品ですので、どういう視点で選ぶのかなど少しでも参考になればと思います。

最近は輸入タイヤをはじめとして、とても安いタイヤがインターネット通販などで出回るようになりました。お財布には嬉しいことですが、安全性や耐久性は大丈夫なのでしょうか?

タイヤは自動車の部品の中で唯一、路面と接しています。加速、制動、旋回といった車の基本的な挙動に大きく関わり、また車体を支える重要な部品です。安いタイヤを買えた、と喜んだのも束の間、早々とパンクやバーストを引き起こしてしまっては、まさに安物買いの銭失いです。

破損するだけならまだしも、重大な事故に繋がる可能性さえあります。今回は安いタイヤを検討する際に注意したいポイントを解説していきます。

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タイヤの価格と性能

結論から言うと、タイヤの価格と性能はおおむね比例関係にあります。より分かりやすく言うと、高いタイヤほど性能が高く、安いタイヤほど性能が低くなります。

タイヤは単純なゴムの塊ではなく、とても複雑な化学製品です。例えば、タイヤの骨格にあたるカーカスは強度の高い繊維素材が使われています。また、ゴム(シリカ)も部位によって材料の配合が異なります。

さらに、路面に接するトレッドのパターン(溝)にも様々な工夫が凝らされており、パターンの配置によって雨天時の走行性能を向上させたり、騒音を低減させたりしています。品質管理についても、タイヤメーカー各社は安全性を確保するために膨大なテストを繰り返し、厳重な出荷検査を実施しています。

以上のように、性能が高いタイヤには最新の技術や高価な材料、そして厳しい品質管理の工程に対してコストがかけられています。タイヤメーカーは有名どころだけでも世界で十数社が設立されているため、自然と価格競争も激しくなります。

それにもかかわらず、同程度の性能を持つタイヤであれば価格が横並びになるのは、技術、材料、品質管理において相応のコストが必要不可欠となるためです。

安いタイヤはどこで買える?

安いタイヤ、といえばインターネット通販が真っ先に挙げられるでしょう。インターネット通販は店舗を持つ必要がないため、その分の経費を節約して安くタイヤを販売できています。また、実店舗であっても季節ごとのセールや在庫一掃セールなど、タイヤを安く買うチャンスがあります。

ただし、インターネット通販でタイヤを購入する際は、取り付け作業が必要なこともお忘れなく。ご自身で取り付け作業を実施できる場合は問題ありませんが、店舗などに依頼する場合は「近所の店舗は持ち込みタイヤの取り付けを受け付けているか否か」「持ち込みタイヤの場合に必要な工賃はいくらか」といったポイントも調べておきましょう。タイヤ単体では安いけれど、工賃まで含めたら店舗に頼んだ方が安く付いた、といった事態になりかねません。

持ち込んだタイヤの交換を受け付けてもらえるのか、という不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ですがご安心を。ひと昔前は持ち込みタイヤを受け付けていない店舗が多かったのですが、最近ではユーザーのニーズに応えるため、タイヤの持ち込みを歓迎している店舗も増えてきました。

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インターネット通販が一般的になりつつある一方、自分ではタイヤの取り付けを実施できない、というユーザーも多いため、これを商機と捉えて積極的に持ち込みタイヤの交換を受け付けているようです。

参考までに、取り付け工賃の相場をご紹介します。タイヤのサイズなどで異なりますが、1本あたり1,500~3,000円程度が相場のようです。4本まとめると6,000~12,000円程度になります。結構な金額になりますので、タイヤ単体をインターネット通販で購入した方が安いのか、それとも店舗で取り付け工賃込みのタイヤを購入した方が安いのか、十分に検討しましょう。

ブランドを確認しよう

安い!と思って飛びつくのは早計に過ぎるというもの。まずは販売されているタイヤのブランドを確認しましょう。聞いたことのないメーカーであったり、メーカーのWEBサイトを確認しても十分な情報が掲載されていなかったりする場合、購入は控えた方が良いでしょう。

有名ブランドが絶対に信用できる、と断言することはできませんが、ブランド力は高い品質のタイヤを提供し続けることで勝ち取ることができるものです。

例えば、タイヤ通販サービスのタイヤフッドは以下のブランドを取り扱っています。

・BRIDGESTONE(ブリヂストン)
・DUNLOP(ダンロップ)
・YOKOHAMA(ヨコハマタイヤ)
・TOYOTIRE(トーヨータイヤ)
・FALKEN(ファルケン)
・GOODYEAR(グッドイヤー)
・BF GOODRICH(BFグッドリッチ)
・Continental(コンチネンタル)
・HANKOOK(ハンコック)
・MICHELIN(ミシュラン)
・NITTO(ニットー)
・PIRELLI(ピレリ)
・ROADSTONE(ロードストーン)

これらは世界的にも品質が認められており、自動車メーカーから純正タイヤとして採用されていることも多いブランドです。比較的安いと言われるメーカーとしてはHANKOOK、ROADSTONEといった日本国外のアジアブランドが挙げられます。

製造年週を確認しよう

有名なブランドから販売されているタイヤであっても驚くほど安い値段で売られている場合があります。この場合は製造年週を確認してみましょう。タイヤは製造直後から少しずつ劣化します。タイヤの寿命は使用開始から5年、製造後から10年が目安であるとされています。

製造年週は、タイヤの側面に記載された4桁の刻印を見ることで確認できます。4桁のうち、上2桁が製造週、下2桁が製造年を表しています。例えば3016と記載されていた場合、2016年の第30週(2016年の7月下旬頃)に製造されたものであることが分かります。

ただし、インターネット通販の場合、製造年週や刻印を確認できない場合もあります。最も確実なのは販売店に連絡を取って確認することでしょう。

型落ちのアウトレット品などは新品・未使用品であっても安く販売されることもあります。ですがこの場合でも、タイヤの寿命を考慮すると製造年週から5年以上が経過している場合は避けた方が無難でしょう。

まとめ

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今回は安いタイヤを検討する際に注意したいポイントを解説しました。自動車のパーツの中でもタイヤは最も高価な消耗品の一つですから、少しでも安く買いたい、というのは誰にでも共通の願いでしょう。

ですが、タイヤの価格は性能におおむね比例します。タイヤは複雑な化学製品であるため、性能を向上させ、品質を管理するためにはどうしてもコストがかかります。安いタイヤには安いなりの理由があるということですね。

タイヤを安く購入したい場合、まず思いつくのは実店舗を持たないことによってコストを削減しているインターネット通販です。実店舗でも値下げセールスが実施されていることがあるため、買い換えを検討する際には両方をチェックすると良いでしょう。また、タイヤ本体だけでなく、取り付け作業の工賃まで含めて総合的に判断しましょう。

幸いなことに安いタイヤを見つけたとしても、まずはブランドと製造年週を確認しましょう。有名ブランドであれば安心ですが、全く知らないブランドであったり、WEBサイトなどに十分な情報が掲載されていなかったりする場合は、購入を控えた方が賢明でしょう。

また、製造年週にも気をつけましょう。目安ではありますが、使用開始から5年、製造後から10年がタイヤの寿命です。型落ちのアウトレット品など、妥当な理由で安いタイヤであっても、製造年週から5年を超えているものは購入を控えるべきでしょう。

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