公開日:2017.03.31 更新日: 2019.01.10

交通事故の主な原因から見える3つの事故防止方法

タイヤと交通事故は大きな関係はないと思っている方いませんか。もちろんメンテナンスを行わないでの走行は危険です。しかし、アクシデントを未然に防ぐ種類のものもあるんです。こちらでは効果的なタイヤについて紹介していきます。

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現在、30歳~60歳までの車の普及率は80%を超えています。

現代の生活において必需品ともいえる車ですが、

便利な反面で交通事故という大きなリスクがあることも忘れてはいけません。

車の交通事故では自分のみならず第三者の命を奪ってしまう危険性があり、

この先明るいはずの人生を一変させてしまう可能性があります。

悲惨な交通事故を未然に防ぐために、

この記事で主な事故原因を知って日頃から安全意識を持っておきましょう。

 

交通事故発生件数は減少傾向にある

日本では年間を通して膨大な数の交通事故が発生しています。

警察庁が発表した平成27年度の交通事故発生状況は以下の通りです。

事故発生件数:536,899件
うち死亡事故件数:4,028件
死傷者数:670,140人
うち死者数:4,117人

日本国内では実に1日で1,470件もの交通事故が発生し、

1,840人もの死傷者が出ている計算です。

そう考えると、

いつ自分が事故に巻き込まれてもおかしくない状況であると言えます。

近年では衝突事故を防ぐために前方の人や物を感知して

自動でブレーキがかかるシステムが搭載されるなど、

車そのものの性能が向上したことによって事故発生件数は減少傾向にあります。

しかし、逆を言えばこれだけ技術が進歩して車の性能が良くなっているにも関わらず

1日に1,470件の交通事故が発生しているということ。

つまり機械制御で防げる事故には限界があり、

事故を起こさないためには自分自身が事故原因を把握して

対策をとる以外に方法はないのです。

 

主な交通事故の原因TOP5

それでは実際に起こった交通事故の典型的な原因TOP5を見てみましょう。

①脇見運転

スマートフォンなどの携帯端末が普及した今、

圧倒的に数を増やしている事故原因が脇見運転です。

運転免許を取得したばかりの頃は周囲に気を配って運転に集中していますが、

慣れてくるとスマホを見ながらや通話をしながらといった

「ながら運転」をしてしまいがちです。

慣れからくる安全意識の低下は危険予知が遅れ、

大事故につながる恐れがあります。

初心を忘れないように心掛けましょう。

 

②運転操作不適

運転操作不適とはブレーキとアクセルの踏み間違えなどの運転操作ミスを指し、

高齢者のドライバーが増えたことも事故件数の増加につながっていると見られます。

自分がどれだけ注意していても巻き込まれてしまう可能性があるのが交通事故というもの。

事故防止対策も重要ですが、

交通事故に巻き込まれた場合に

被害を最小限に抑えるための保険を見直すことも重要です。

また、運転操作不適は安全運転義務違反になる可能性が高く、

その場合には反則金9,000円違反点数2点となってしまいます。

ただし、安全運転義務違反だけで摘発されるというケースは稀です。

ですが、フタを開けてみたら、

安全運転義務違反があるということは少なくありません。

③漫然運転


特に高速道路などで多く見られる事故原因のひとつ、

それが漫然運転です。

安全意識が薄れてボーっとしている状態や

居眠り運転がこれにあたります。

漫然運転の状態では周囲の変化に対する反応が遅くなったり、

安全確認が不十分になってしまうことで交通事故の原因となります。

 

④速度超過・信号無視


公道では法定速度が定められています。

これは道路状況や周辺の環境に応じて、

安全に走行できる速度として制限されているものです。

つまりこの法定速度を超過して走行することで、

通常なら防げたはずの事故まで引き起こしてしまう危険性があるということですね。

また、速度違反(スピード違反)は

12,000~18,000円の罰金が科される重大な犯罪です。

信号無視に至っては死亡事故という悲惨な結果になる確率が高く、

「見ていなかった」では済まされない違法行為です。

自分が加害者にならないことはもちろん、

被害に遭わないためにも常に周囲の安全確認を怠らないことが大切です。

 

⑤悪天候による操作不能

雨風や降雪で路面状態が悪い場合、

ハンドルを切ったときやブレーキを踏んだときに

スリップして操作不能に陥ることで交通事故を起こしてしまうケースです。

これは熟練のプロドライバーでさえ引き起こしてしまう事故原因で、

運転技術や注意力だけでは完全に防ぎきれないのが現実です。


操作不能状態を防ぐには、

日頃からの車両メンテナンスや安全に走行できる

タイヤの装着が必須だと言えるでしょう。

 

交通事故を防止する3つの方法

主な事故原因を理解したうえで、

これらの交通事故を未然に防止するための方法について

考えておかなければいけません。

これから挙げる3つの方法で交通事故のリスクを最小限に抑えていきましょう。

 

①人為的ミスをなくす意識付けをする


脇見運転・漫然運転・速度超過など、

注意不足や安全意識の低下といった人為的ミスによる交通事故が多く見られます。


交通事故を起こしてしまうと人の命を奪ってしまう可能性があること、

自分の人生が思わぬ方向へ一変してしまうこと、

深い悲しみを背負う人がいることを常に心に留めておく必要があります。


ハンドルを握る以上、

自他の命を守る責任があることを意識して運転しましょう。

 

②交通事故被害を最小限に抑える保険を契約する


安全運転を心掛けていても

相手の過失によって交通事故に巻き込まれてしまう恐れがあります。

通常、交通事故に遭った場合の治療費や修理費用は

加害者の自動車保険で補償されます。

しかし保険の種類によっては、

加害者の保険による補償とは別に

被害者自身の保険を適用して

被害を最小限に抑えることが可能になります。


無保険車傷害保険
もし加害者が任意保険に加入していなかった場合、

十分な保険金が支払われないことがあります。

そんなときに加害者が支払うべきお金を立て替えて

代わりに支払ってくれるのが無保険車傷害保険です。

補償される被害の範囲は保険会社によって異なるので確認が必要です。

 

搭乗者傷害保険

自動車に同乗している状態で交通事故に巻き込まれた場合に、

加害者の保険とは別に適用される搭乗者傷害保険。

この保険のメリットは保険料更新に影響がないところで、

搭乗者傷害保険が適用されても保険料が上がることはないので

加入しておいて損はないと言えるでしょう。


弁護士費用保障特約
示談交渉の際に不利な条件を強いられるケースは少なくありません。

しかし法律に関する知識が豊富な人でない限り、

打開策が分からないまま示談を成立させてしまうことが多いようです。

そんなときに頼りになるのが弁護士で、

当事者に代わって正当な示談交渉をしてもらうのが一般的です。

この特約では上限300万円程度(契約による)の弁護士費用を補償してくれるので、

事故後の対応に関する不安を取り除いて不利な示談成立を防止することができます。

 

③操作不能を防止する車両メンテナンス


前述した通り、安全に対する意識付けだけでは防げない事故もあります。

もちろん天候なども考慮した安全運転を心掛けることは大切ですが、

事故を起こさないための車両メンテナンスや装備も重要な事故防止策のひとつです。

車両メンテナンスは法令で定められた点検は大前提として、

定期的にプロの目で確認してもらう習慣づけや

行きつけの整備工場をつくり相談しやすい環境を整えることも大切です。

そして雨天時のスリップや積雪時の操作不能状態に陥る

原因としてもっとも多いのがタイヤの不適合・異常摩耗といったトラブルです。

車が走行するうえで足回りの整備不良は致命的で、

即交通事故につながる危険性があるので注意しておく必要があります。

 

交通事故防止にタイヤの選び方

ここでは交通事故のリスクを抑えるために

最低限覚えておきたいタイヤの選び方をご紹介します。

 

事故防止に効果があるタイヤの種類

タイヤには様々な種類がありますが、

事故防止に効果的な2種類のタイヤは以下の通りです。


スタッドレス(冬用)タイヤ

スタッドレスタイヤは積雪などで

滑りやすくなった路面でのグリップ力に優れています。

積雪による交通規制がかかった場合でも

スタッドレスタイヤを装着していれば通行できるケースがあり、

その効果は確かなものだと言えます。

ただし溝の構造上、

水はけが良くないので雨の日には

制動距離(ブレーキをかけてから停止するまでの距離)が長くなり不向きです。


ランフラットタイヤ

ランフラットタイヤとは、

万が一タイヤがパンクしても走行に支障のない

最低限の形状を維持できる特殊な構造のタイヤです。

通常のタイヤではパンクと同時に空気が抜けきってしまい、

車体がバランスを崩して安全に走行することはできません。

一方でランフラットタイヤを装着している場合、

パンクしても一定距離の走行が可能なため安全な場所でタイヤ交換をおこなうことができます。


事故を防げるタイヤの選び方

タイヤの不適合によって操作不能になるケースとして

もっとも多いのは積雪によるスリップ状態です。

降雪が予想される冬時期にはスタッドレスタイヤを装着して走行することで、

交通事故のリスクを最小限に抑えることが可能です。

逆に夏場や雨の多い梅雨時期にスタッドレスタイヤを装着してしまうと、

制動距離が伸びたりスリップする恐れがあるので夏用タイヤに交換しましょう。

ランフラットタイヤを装着してパンク時の事故および二次災害を防止し、

念のためにスペアタイヤを搭載しておくと安心です。

 

以上が交通事故防止のために最低限知っておきたいタイヤの選び方です。

愛車のメンテナンスと適切な装備で安全運転を心掛けましょう。

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