公開日:2017.04.28 更新日: 2019.10.24

タイヤの溝の深さって確認してる?交換時期を見極める方法

タイヤの溝から交換時期の見極め方についてこちらで紹介しています。ドライバーは車の走行性能の変化に気づかず、ガソリンスタンドの給油時やカー用品店でのオイル交換の時に指摘されるまで状況を把握できてないことがあります。

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日頃ドライブや旅行にとても便利な自動車。今はレンタカーやカーシェアなどいろいろな方法で、自動車に乗れますが、やはり自分で所有している自動車の方が愛着がわきます。そんな愛車だからこそ、日頃の点検はしっかり行いたいものです。

自動車・トラックなどを含むすべての車両においてその日頃の点検で欠かせないパーツの一つがタイヤです。これなくして、安全な走行はありえません。

しかしドライバーは車の走行性能の変化に気づかず、ガソリンスタンドの給油時やカー用品店でのオイル交換の時に他の人から指摘されるまで交換時期を把握できていないことがあります。そこで今回は、タイヤの交換時期の見極め方についてご紹介します。

タイヤの基礎知識として覚えておきましょう。

車検の不合格を防ぐ!タイヤの溝から交換時期を見極める

タイヤは消耗品なので使用限度があります。タイヤは走行することで表面が擦り減り、摩耗するので、交換時期を見極めるにはそこに注目するのが一番想像しやすいです。

車検に出してからタイヤ交換を行うとタイヤの購入先を選べないだけでなく価格交渉も難しくなるのでその前に交換時期を見極めたいですね。しかしタイヤの寿命が製造年月から3〜5年と分かっても、具体的にいつ頃が交換目安なのか判断に迷うところです。

交換時期を見極める方法の1つとして道路運送車両法によって定められているスリップサインを参考にすることが挙げられます。このサインを見ることでタイヤ表面にある凸凹の擦り減り具合を判断できます。

タイヤのトレッド面にはギザギザと溝が刻まれていますが、この溝は、雨の日など道路が水浸しの時にタイヤの排水性を高めて、路面にしっかり接地し、スリップを防ぐためにあります。

しかし、それだけではなく、タイヤの交換時期を探るためにつけられているという側面もあります。タイヤ表面の凸凹の多くが、タイヤ回転方向に切られています。その溝と垂直(つまり車軸方向)方向にある凸がスリップサインと呼ばれるもので、三角マークで表示されています。

タイヤが擦り減っていき、溝の深さが1.6mm未満になると、タイヤ回転方向の溝と垂直方向の凸の高さに差が無くなり、ツルツルな面ができます。このスリップサインは、周方向に4〜9カ所等分に配置されています。

スリップサインが一部分でも出ていた場合、すぐにタイヤを交換しましょう。
スリップサインが出ていても、物理的には走行できますが、その状態で走行し続けていると道路運送車両法違反となり、精神的に痛い目をみます。

また、道路運送車両の保安基準を満たせないため、車検に合格することも出来ませんので注意が必要です。さらに、溝の減ったタイヤ自体も摩耗限界値を超えている状態なので、雨の日はスリップしやすくなり、ハイドロプレー二ング現象が起こりやすくなるなど事故が起こる危険性が高まり、安全性が損なわれます。

ハイドロプレーニング現象とは雨の日などの高速走行中にタイヤが水の上を滑ってハンドルやブレーキが効かなくなる現象をいいます。その現象が起きる速度はおおよそ80㎞以上で発生しますが、タイヤの状態や道路状況によってはそれよりも遅い速度の走行でも起きることがあります。

特に高速道路ではハイドロプレー現象の発生率が一般道路と比べて高まりますので規制速度を守った走行方法で運転しましょう。ちなみにスリップサインが出ている状態で走行した場合の罰則は、違反点数2点、罰金9,000円ということです。

罰則を受けないためにはスリップサインが出る前に溝の残量を知っておく必要があります。タイヤの溝は測定器がなくてもゲージを使って正確に交換時期を判断することができます。3mm~4mmを下回っていたら早めの交換をおすすめします。

このように早くからタイヤの使用限界を見極めることが大事です。

タイヤの溝の簡単な測り方

ゲージをわざわざお購入して測るのは正直面倒だと思っていませんか。
小銭を使って簡単に残溝を測ることができます。

①サマータイヤの場合
用意するもの:10円玉
「10」と書かれた面(裏側)の葉の部分までの長さが約3mmとされているので、溝に10円玉を差し込んだ時に葉の部分が見えていたら交換時期です。

②スタッドレスタイヤの場合
用意するもの:100円玉
「100」と書かれた面(裏側)の「1」までの長さが約5mmとされているので、溝に100円玉を差し込んだ時に「1」が見えていたら交換時期です。

是非、車検の前などに愛車の溝を測定してみてはいかがでしょうか。

溝だけじゃない!ひび割れによるタイヤの劣化

前述したとおり、交換目安の1つとして、タイヤの溝を確認することが挙げられます。
しかし、そのほかにひび割れによる劣化にも注意する必要があります。

タイヤの材質はゴムです。ゴムの特性として、光、紫外線、または酸化によって、経年劣化を起こし、ゴムの弾性の低下を招きます。経年劣化とは「使用していなくても、化学的、物理的、構造的に品質や性能が落ちること」を言います。

タイヤに使用されているゴムもその経年劣化を起こしやすい材質で、その寿命は単純な走行距離の長短や使用年数に比例しません。それだけで継続使用に適しているかを判断することは難しいです。ひび割れが発生した状態での走行は突然のタイヤ破裂の恐れがあり、危険性が高まります。

環境条件や保存方法によって変わりますが、あまり走行していなくても3〜5年経つとタイヤ表面にひび割れが発生する可能性がありますので、そうなる前に日常点検を行い、タイヤを交換してください。

また、実際に高速道路などでまっすぐ走る車よりも一般道路や駐車の際にハンドルをよく切る車の方がタイヤは消耗します。ドライブや旅行が好きで毎週のように自動車を運転している場合は、タイヤの擦り減りが激しいので、さらに交換時期が早まるでしょう。

タイヤの変形

点検項目として変形の確認も重要です。
代表的なのはタイヤにコブのような膨らみ見られる場合です。
これは内部のコードが切れているピンチカットの可能性があります。

運転に影響が出ないからといって変形したまま走行することは非常に危険です。
すぐに専門家に見てもらい、交換を行いましょう。

また、変形はタイヤのや使用頻度に関係なく、新品タイヤでも発生する場合がありますので注意が必要です。

新品を買わずにタイヤを長持ちさせる定期的な配置換え

タイヤの寿命が3〜5年とは言え、タイヤ4つを新品に交換するとなるとそれなりに値が張ります。なるべく交換時期を遅らせて、できるだけ長く使用したいところです。どうすればタイヤをできるだけ長く使用できるのでしょうか。

タイヤを長く使用するためのポイントは、タイヤの配置を定期的に換えることです。
タイヤはその取り付け位置によって擦り減り方(偏摩耗)に、センター摩耗やショルダー摩耗などの違いがあります。後輪よりも前輪のタイヤの方が擦り減るのが早い、なんてことはないでしょうか。

こういったタイヤの擦り減りのくせをしっかり見極めて、使用している4つのタイヤの位置を定期的に配置換えすることでタイヤの擦り減りを比較的均一にできるため、安全な走行を確保しながらタイヤ寿命を延ばすことが出来ます。

配置換えをする目安となるのは、走行距離3,000km毎が妥当のようです。
ぜひ愛車のタイヤの減り方を観察してみてください。何か編摩耗の傾向があるかもしれません。また、その擦り減り方はドライバー自身の運転のくせが原因でもあるので、自身の運転の仕方を省みる材料にもなります。

運転方法を見直してタイヤを長持ちさせましょう。

日常点検を行い、安全に運転しましょう

タイヤの交換時期がドライバーにも判断できるように、タイヤのデザインには工夫が凝らしてあることが良く分かりました。日々のタイヤチェックを心がけ、空気圧点検などのメンテナンスを小まめに行えば、残りの溝からタイヤの限界を判断し、安心してドライブすることができ、より楽しい時間を過ごせるようになるでしょう。

また、タイヤも使用方法を工夫すれば安全に長く使用できるようなので、自身の運転の仕方の見直しも合わせて、タイヤの定期的な配置換えを行ってください。維持費の節約にもなるでしょう。

この記事を見てより安全に車を使用することを心がけましょう

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