【事故防止】自家用車のメンテナンスは定期的に!
みなさんはご自身の車に対して、普段からどのようなメンテナンスを行っていますか?実際にどのようなメンテナンスを行っているのかアンケートを実施しました。最近の車は優秀なのでメンテナンス無しでも数年間何事もなく走ることはありますが、トラブルや安全面で大きなリスクを伴います。メンテナンスにおいて特に注意したい項目をご紹介。
みなさんはご自身の車に対して、普段からどのようなメンテナンスを行っていますか? 以下は実際にどのようなメンテナンスを行なっているかのアンケート結果です。
さて、あなたはどのような車を乗っていらっしゃるのでしょうか。こちらについてアンケートを取ってみたところ、以下のような結果が出ました。
あなたが今、乗っている自動車用のメンテナンスとしてどのような事をしています
上記の結果も見てもわかるように、「エンジンオイルの交換」、「タイヤ空気圧のチェック」、「ワイパーのチェック」などの基本的な重要項目は比較的実施している方が多く見られます。
それ以外に、「特にしていない」が2.8%もあること。つまりエンジンオイルの交換すらしていない、ということなのかもしれません。最近の車は優秀ですので、メンテナンス無しでも数年間は何事もなく走るということなのでしょう。
しかし、エンジンオイルの交換をしなかった場合、怖いのはエンジンの焼き付きです。これはエンジンオイルの劣化により、エンジン内の摩擦熱が過剰になり、高温になることからエンジンを痛めてしまうという車にとっては致命的なトラブルです。
程度の差がありますが、エンジンは急停止し、またエンジンの焼き付きがひどく、修理不能の場合はエンジン交換となってしまいます。
エンジン交換の場合、車種と焼き付きの程度によって費用は異なりますが、10万円程度から、場合によっては100万円以上かかるケースも。エンジンは、修理できない場合、取り換えるしかありません。多額の費用がかかるうえ、エンジンの焼き付きを起こした車は基本的には買取価格が付かず、廃車になることが多いのです。
それを考えると、わずかのメンテナンスの手間を惜しんだがために、数十万から数百万円の損失になるうえに、愛車の寿命を極端に縮めてしまうことになるのは、もったいない限りでしょう。
また、「車検時に依頼先におまかせ」が19.8%もありますが、車検は2~3年に1回ですから少しスパンが長すぎると思われます。先のエンジンオイルの劣化は経年劣化もする上、走行距離によってもかなり違ってきますから、次回の車検時では手遅れになる場合もあるかもしれません。
そもそも劣化したエンジンオイルではエンジンに負担をかけることになるため、その車本来の性能を発揮できない状態で走行していることになります。
普段からエンジンオイルの点検や、タイヤの空気圧をチェックされている方は16%強と多いように見えますが、それでも少ないと言わざるを得ません。
タイヤは減り具合だけでなくゴムの劣化もチェック
さて、タイヤのメンテナンスは空気圧のチェックだけで十分ではありません。
タイヤは路面と車をつなぐ唯一の接触面であり、自分と同乗者の命を直接乗せている最も重要なパーツであるという認識を持たなくてはなりません。
空気圧以外で、まずタイヤで一番チェックしていただきたいのが、タイヤの溝の減り具合の他、ゴムの劣化です。使用年数や走行距離が少ないからといって安心はできません。これもタイヤの環境や使用状況によっては予想以上に劣化している場合があるからです。
劣化したゴムは表面がもろくなり、タイヤにひび割れを発生させる原因にも。ひびは、高速道路走行時にタイヤのバーストの原因にもなりますから要注意です。
タイヤのメンテナンスで艶出し剤(タイヤワックス)を使われている方もいらっしゃいますが、実はタイヤの老化防止剤の効果を相殺するため、ひび割れなどの原因となることがあります。あまり頻度の高い使用はおすすめできません。
またタイヤの洗浄についても、できるだけ水で洗うのがおすすめです。洗剤を使う場合は、薄く希釈した中性洗剤で、軽く洗い流すだけにとどめた方がタイヤの劣化を抑えられます。
またグリースなどのオイル類はタイヤとの相性が悪くゴムの劣化を招きますから、そのような成分の入ったものは使わないか、オイルがタイヤに付着した場合は、すぐにふき取るのが良いでしょう。
タイヤの保管も注意しなければタイヤの劣化を早めてしまいます。タイヤ保管場所は直射日光や高温を避けることです。タイヤは紫外線に弱く、高温の場所に長期間置くとゴムの劣化が激しくなります。
また雨や、湿度の高いところでもタイヤの劣化は進みます。さらに表面だけでなく、タイヤ内部のスチールコード(タイヤ内部を形成する、金属の糸)が劣化する原因ともなります。
スタッドレスタイヤの場合は融雪剤による汚れを落としてから保管するのが長持ちのコツです。
まとめ
劣化したエンジンオイルはエンジンに負担をかけます。車本来の性能を発揮するためには、1年に1回は点検し、必要なら交換しておきましょう。
また、タイヤの劣化が原因で、もしバーストや急なパンクが起こったら命に係わる重大な事故につながります。点検は空気圧だけでなく、タイヤの溝の減り具合や、ゴムの劣化もチェックしましょう。タイヤをご自身の足のように日々、点検していただきたいと思います。