冬到来前に確認したい!スタッドレスタイヤ購入で注意点すべきポイント
これからの冬到来前に準備しておきたいスタッドレスタイヤ。スキーやスノーボードなど冬のレジャーに必須ですが、今回はこのスタッドレスタイヤの購入の場所、予定についてアンケートを実施しました。ネット・実店舗それぞれのメリット・デメリット、雪上走行と氷上走行の違いについても紹介します。
これからの冬到来前に準備しておきたいのが、スタッドレスタイヤです。
降雪地帯にお住まいの方、もしくは趣味のスキーやスノーボードなどを楽しむために降雪地帯に行く方はスタッドレスタイヤが必須となります。
しかし、スタッドレスタイヤと言ってもその性能はタイヤによって違います。氷上性能に特化したものだと、タイヤゴムが長持ちすることを重視したものなど、さまざまです。
下記はスタッドレスタイヤを購入した場所についてのアンケート結果です。ここでは、インターネットやタイヤ専門店をはじめとした実店舗でスタッドレスタイヤを購入するにあたっての、それぞれのメリットと注意すべきポイント、走行シーンや生活スタイルに合った選び方をご紹介します。
あなたは保有している、またはしていたスタッドレスタイヤはどこで購入しましたか。また、今後スタッドレスタイヤの購入を予定している方は、どこで購入する予定ですか。
項目名 | 合計数 | パーセンテージ | |
---|---|---|---|
1 | カー用品店 | 293 | 21.0% |
2 | タイヤ専門店 | 367 | 26.3% |
3 | ガソリンスタンド | 84 | 6.0% |
4 | チャイルドシート | 453 | 32.4% |
5 | ディーラー | 172 | 12.3% |
6 | その他 | 27 | 1.9% |
1396 | 100% |
目次
スタッドレスタイヤのインターネット購入で注意すべきポイント
スタッドレスタイヤの購入先でもっとも多いのが、インターネット購入の32.4%となっています。
インターネット購入の最大のメリットは安さにありますので、商品単価の高いスタッドレスタイヤの購入、特にホイールも同時に購入する場合においては、実店舗で購入したときとの差額も数万円となる場合もあります。
また、スマホなどからその場で複数の販売ショップから商品検索と価格比較をできるので、より価格メリットのある商品を探すことができるのも、インターネットで購入する利点の一つでしょう。
次に、最低限として保管状態、製造年月日を確認しておきましょう。スタッドレスタイヤの寿命は利用状況によっても変わってきますが、一般的には3~5シーズンが目安と言われています。
インターネットでの購入においては「実物が確認できない」点があります。新品であっても製造年月日の古いタイヤを購入してしまった場合、ゴムの経年劣化により、1~2シーズンでグリップ力が落ちる、燃費性能が落ちてしまうことなどもあり得ますので、購入前にサイトに記載の情報や問い合わせ窓口で確認しておくことをおすすめします。
スタッドレスタイヤ購入後には取付交換が必要だということも忘れてはいけません。タイヤ自体の商品代は安く購入できたとしても、取付工賃を合計したら結局高くついてしまった、ということを避けるためにも、購入前に取付工賃の比較も合わせて行っておきましょう。
購入したタイヤサイズによっては取付を受け付けることができない整備事業者もあります。Amazonのように取付交換チケットを同時に購入してご自身で取付店にお電話で取付日程を調整する必要があるサービスもあれば、TIREHOODのように購入したスタッドレスタイヤの取り付けができる店舗をそのまま日時を指定してインターネットで予約できるサービスもあります。
最近では整備事業者のクチコミなどの評価を掲載されているサービスも増えてきました。正しくタイヤが装着されていなかったり、ホイールに傷がついたといった取付不備を可能な限り回避するためにも、取付技術が高く信頼できる整備事業者を選ぶ参考として調べておくのが良いでしょう。
実店舗を利用するメリットとデメリット
実店舗での購入はタイヤ専門店が26.1%、カー用品店21%、ディーラー店が12.3%となっています。 タイヤ専門店はタイヤ、ホイールとも種類が豊富で、スタッフもタイヤ専門の知識が豊富ですから、相談しながら最も適したタイヤが選べるのがメリットだと感じていらっしゃる方が多いと推察されます。
なにより実物を直接確認しながら購入検討ができること、タイヤ以外の商品もそろっているためチェーンやその他の付随する冬用品を同時に揃えたいときには便利でしょう。
ディーラー店では最近、車購入時に定期点検のパックをセット販売していることもあり、タイヤ交換もそのサービスの中に入っている場合もあります。ディーラー店の強みは、その車に関する豊富なデータを持っていて、かつ点検も同時にしてくれるところです。
いずれもタイヤ交換に関する専門知識と技術を有しており、対面で相談できることもあり、購入における安心感が大きいところが共通したメリットです。
またタイヤもその店舗で購入することになりますからアフターサービスも含めた安心はあるのですが、そういった付加価値が充実している分、インターネット購入価格より高くなることが多いこと、また店頭在庫があるものしか確認できないので、比較検討できる商品の種類がインターネットと比べると限られること、店舗が比較的郊外に多く、移動の時間を考えなければいけない、といった3点がデメリットかもしれません。
スタッドレスタイヤの交換は雪が降る前に
ここまでインターネット購入と実店舗での購入のメリット、デメリットを紹介しましたが、スタッドレスタイヤの利用に関して大事なことは、雪が降る前に交換したほうが良い、ということです。
理由はタイヤの慣らし運転でタイヤ表面を削ることでグリップ力を向上させるため。スタッドレスタイヤの場合はタイヤ内の気泡が表面に出ることで、凍結した路面でのグリップ力を高めます。慣らし運転の目安は約100kmと言われています。一般的な使用状況なら、雪が降る1か月ほど前にスタッドレスタイヤに交換しておくほうが良いでしょう。
それらを踏まえて、毎年、早めの交換をするためには、ディーラー店でスタッドレスタイヤを購入すれば、冬の時期になると点検案内ハガキが届きますので、交換し忘れを防げるのが利点です。とくに自分でメンテナンスができないという方は、ディーラー店のサービスを利用するほうが安心、という付加価値を得ることができます。
アイスバーン対策にタイヤチェーンも検討しましょう
アイスバーンでは、スタッドレスタイヤのグリップ力にも限界があります。タイヤチェーンを利用して安全に走行する必要があります。タイヤチェーンには金属のものとゴムチェーンのものがあります。
安価でグリップ力が強いかわりに、耐久性に劣るのが金属チェーン。耐久性はありますが、価格が高いのがゴムチェーンになります。ちなみに乾燥路面とアイスバーンでは、制動距離に約10倍の開きが生じることも覚えておきましょう。
また大雪時には、高速道路の指定区間ではタイヤチェーン装着が義務化されていますので、冬に降雪地域にお出かけの際は注意が必要です。
ご自身の車のタイヤサイズは購入時に必ず確認されるかと思いますので、実物を見て判断したいということでなければインターネットでの購入でも誤ったタイヤチェーンを購入してしまうことは少ないとは思いますが、インターネットでの購入の場合、配送に数日かかるケースもありますので、急遽必要になったときには注意が必要です。「いつ利用するのか」を基準として、インターネットと実店舗のどちらで購入するのがよいか判断するのが良いでしょう。
雪上走行と氷上走行の違い
氷上性能を強化しているタイヤは吸水性能が高いタイヤです。ドライとウェットの両方の路面状況を考慮し、水を吸いやすい構造をしているため、積雪量の多い地域ではあまり適していないかもしれません。
また積雪量が極端に少なく、どちらかと言えば部分的な凍結路面が多い地域では、氷上性能と摩耗性能を併せ持ったタイヤが適していると言えます。
積雪路面での性能を求めるなら、撥水性能の高いタイヤをおすすめします。撥水タイプは水はけが良いため雪道で滑りにくい構造になっているのです。その地域の特性がありますので、最も適したタイヤをお近くのタイヤ専門店のスタッフとご相談のうえ選ぶのが良いかもしれません。
まとめ
スタッドレスタイヤの購入にあたって、インターネット購入での注意すべきポイントと実店舗で購入することのメリットデメリット、そしてスタッドレスタイヤの利用にあたり知っておくべき情報をご紹介しました。
雪道走行においては、スタッドレスタイヤに頼るのではなく、路面の状況に応じてタイヤチェーンを用意するなど安全を最優先に、適切な走行を心がけましょう。またスタッドレスタイヤは値段だけで選ばず、品質や性能も加味して選ぶことも重要です。