公開日:2019.10.13

タイヤの適切な保管方法とは?知っておくと安心なポイント

タイヤの適切な保管方法について知っておくといいポイントについてご紹介していきます。季節の変わり目にタイヤを交換して自宅で長期にわたっておいておく場合には汚れや油分を徹底的に除去など注意しておくといいことがあります。

pixta_11891017_m_960_640

季節の変わり目にタイヤ交換をした後、
みなさんはどのようにタイヤを保管していますか?

自宅でタイヤを長期間保管する場合、
実は注意しなければならないポイントがいくつかあります。
適切な保管方法を守らないと、
タイヤのゴムが劣化し寿命が短くなる原因にもなるのです。

今回は、シーズンオフ期間中にタイヤを保管する際のポイントと、
保管のための便利アイテムなども含めて具体的にご紹介していきます。

タイヤの原材料と特性

タイヤはゴムからできているということは多くの人が知っていると思います。
実は他にもタイヤの骨格を形成するための補強材として
スチールやポリエステル、ナイロンといった素材も含まれています。
さらに、ゴムの強度を補強するために炭素や樹脂、
シリカ、油類といった配合剤も使用されて高品質なタイヤが生産されているのです。

しかし一方で、ゴムという物の性質上、
経年による劣化は避けられるものではありません。
輪ゴムや消しゴムなどを長期間放置しておくと硬くなり、
弾力がなくなって本来の役割を果たすことができなくなるのと同様に、
タイヤも劣化によって一定の安全性を担保できなくなってしまいます。

一般的にタイヤの交換時期は4年程度といわれていますが、
自動車に乗る頻度や走行距離、
保管状況によっても大きく変わってきます。
当然のことながら、長距離を走行すればするほどタイヤの残り溝は少なくなり、
交換時期も早まることになります。
また、ゴムは直射日光や熱に弱いため、
屋根がない駐車場に車を止めていることが多い場合、
タイヤの劣化を早めてしまう原因となります。

このように、タイヤには寿命があるものの、
保管状況によってその期間が短くも長くもなり得るのです。
ちなみに、スタッドレスタイヤの場合、
通常の夏用タイヤよりも軟らかいゴムでできています。
劣化によってゴムが硬化してしまうと、
積雪・凍結路面での本来の性能が発揮できなくなってしまい非常に危険です。

タイヤの保管で注意すべきポイント

タイヤを保管する前に、まずは汚れや油分を徹底的に除去します。
基本的には水洗いがよいのですが、オイルなどで汚れている場合は中性洗剤で洗い落とし、
洗剤が残らないようによく水洗いをしておきましょう。
汚れを放置したままタイヤを保管すると、
それが原因でゴムを変質させてしまうことがあります。

タイヤを保管する際の積み方については、
ホイールの装着がないタイヤ単体の場合は縦積み・横積みのどちらでもよいとされています。
対してホイールが組み込まれた状態のタイヤの場合、
ホイールの重みでタイヤの一部に負荷がかかることを防ぐため、
横にした状態で
4段に重ねるほうがよいとされています。
しかし、ホイールの形状によってはリム部分に傷がついてしまうことも考えられます。
他にも保管場所やタイヤラックの形状との兼ね合いもあるため、
状況に合わせて選択するとよいでしょう。
また、空気圧は通常の半分程度に下げた状態で保管しておきましょう。
空気圧を下げることによってゴムの劣化を防ぐことにつながります。

タイヤを保管する場所は、
直射日光が当たらない風通しのよいところを選びましょう。
ゴムにとって直射日光は最大の敵であり、
劣化を早める原因にもなります。
さらに、タイヤラックを使用せずに横積みする場合、
地面に直接置くのではなく、「すのこ」を敷いた上に置きましょう。
タイヤに含まれる薬品などが地面に色移りすることを防いでくれるという役割があります。
あまりお金をかけたくない場合は厚手のダンボールで代用することも可能です。

タイヤを保管する際に便利なアイテム・ツール

マンションやアパート住まいの人の場合、
自宅に物置きがないということに頭を悩ませていないでしょうか。
最近ではカー用品店などでタイヤを保管してくれるサービスも登場しています。
手ぶらでタイヤ交換のため店頭へ行き、
交換後のタイヤはそのまま店頭で保管できるというのは非常に魅力的です。
また、レンタルガレージは
1カ月あたり数千円から借りられる物件もあるため、
タイヤの保管以外にも自由な使い方ができます。
盗難防止という点から考えても、
有料での預かりサービスやレンタルガレージは非常に有効です。

自宅のガレージや屋内でタイヤを保管する場合、必ず「タイヤカバー」をかけておきましょう。
直射日光を遮り、風雨から守ることができるのでゴムの劣化を防ぐことができます。
タイヤカバーはカー用品店やホームセンターなどで数千円程度で販売されています。

まとめ

タイヤの素材であるゴムは実は非常にデリケートで、
保管する際の環境によって
コンディションや寿命が大きく変わってくることがおわかりいただけたと思います。
年々タイヤの性能は向上していますが、
その性能を維持するためには適切な管理、保管が大前提となります。
今回ご紹介したポイントを参考にし、
大切なタイヤをできるだけ長く使っていきましょう。

 前の記事へ 次の記事へ 

タイヤ・ホイール 新着記事

タイヤ・ホイール 記事一覧に戻る
timy(タイミー)
タイヤフッド タイヤ購入と交換予約がネット完結
選べる全国4,800店舗 オンラインストアへ
タイヤフッド タイヤ購入と交換予約がネット完結
選べる全国4,800店舗 オンラインストアへ