公開日:2017.11.27 更新日: 2019.01.16

意外と複雑なタイヤの構造!それぞれの名称や役割を解説します

タイヤの構造は意外と複雑です。車にとって欠かせない重要なパーツとして単純な作りのように見えますが、内部に至るまで細やかに名称があり、それぞれが大切な役割を担っています。今回は緻密なタイヤについて解説していきます。

Back side of new silver car parking on the asphalt road

車にとって欠かせない重要なパーツであるタイヤ。

中に空気が入っているだけの一見単純な構造に見えるタイヤですが、実はさまざまな秘密が隠されているのです。タイヤの側面や接地面、内部に至るまで細かに名称があり、それぞれが重要な役割を担っています。

今回は、そんなタイヤの各部分の名称からそれぞれの役割に至るまで、詳しく解説していきます。

タイヤの構造と各部の名称・役割

タイヤは大きく4つの部分に分けることができます。

路面と接地する部分の「トレッド部」、ホイールとタイヤの継ぎ目部分にあたる「ビード部」、タイヤのメーカー名やサイズなどの文字が刻印されているサイド部分「サイドウォール部」、サイドウォールとトレッド部の中間の「ショルダー部」です。

まず、トレッド部にはタイヤ表面の凸凹があり、この凸凹を「パターン」とよびます。パターンの配置によってタイヤの乗り心地や静寂性に大きく影響するといわれており、トレッド部はいわばタイヤの肝といえる部分です。次にビード部ですが、ホイールとタイヤが外れないようにロックする役割を果たします。

高い圧力の空気が充填されているタイヤですが、走行時にホイールから外れたり空気が漏れたりすると重大な事故につながってしまいます。タイヤのサイド部分にあたるサイドウォール部は、走行時に生じるタイヤの歪みや衝撃を吸収してくれる役割を果たしています。

トレッド部と比較してサイドウォール部は比較的ゴムが薄い印象を受けますが、そのしなやかさによってタイヤ全体のバランスや整合性を取っているという役割があるのです。

最後にショルダー部についてです。ショルダー部はサイドウォール部とトレッド部の中間に位置し、トレッド部を斜めにカットしたような形状となっています。

一見、何の役割を果たしているのか疑問に感じる人も多いと思いますが、実はショルダー部は走行時に生じるトレッド部からの摩擦熱を外に放出するという役割を担っているのです。摩擦熱がこもってしまうと、タイヤ内部が異常な高温状態となり、中に充填している空気の圧力が上昇、やがてバースト(破裂)につながるような深刻な状態に陥ります。

このように、普段何気なく目にしているタイヤにも実は各部に名称があり、それぞれが重要な役割を果たし安全に走行できているのです。

タイヤの内部はどうなっている?

先ほどのステップでご紹介した4つの部分はタイヤを外側から見た場合の名称です。

では、普段私たちが目にすることのないタイヤの内部はどのような構造になっているのでしょうか。タイヤの内部についても大きく4つの部分に分けることができます。「ビードワイヤー」、「カーカス」、「インナーライナー」、「ベルト」です。

ビードワイヤーはホイールとタイヤの接合部分であるビード部の内部に入っているワイヤーです。ホイールへタイヤを接合する際、より強固に固定するため補強材としての役割を担っています。

カーカスはタイヤの骨格のようなものです。ゴム素材の下に埋め込まれており、カーカスがあることによってタイヤは大きな負荷に耐えることができるのです。素材はさまざまですが、ナイロンやポリエステル、レーヨンなどの化学繊維が使われています。

インナーライナーはタイヤの内側のカーカスに貼り付けられているゴム素材です。タイヤの内側からゴムを貼り付けることによって、より機密性が高まり、パンク修理の際などにはインナーライナーの部分を内側から補修することによって直すことができる場合もあります。

最後にご紹介するのがベルトです。タイヤのトレッド部とカーカスの間に挟んである補強材で、スチール素材が使われることが多いです。常に路面に接地するトレッド部への衝撃を吸収して保護しつつ、補強して剛性をアップさせる目的もあります。

トレッド部のパターンの種類と特徴

タイヤの肝であるトレッド部ですが、その形状によってさまざまな種類に分けられます。そして、それらは車の利用用途に応じて最適なパターンが存在します。

まずはリブ型とよばれるタイプです。縦方向に規則的に並んだパターンはタイヤの転がり抵抗を極限まで軽減し、高速走行時などに安定的な運転を実現します。静寂性も高いのが大きな特徴です。

次にラグ型とよばれるタイプです。リブ型とは対照的に、大きな溝が横方向に刻まれています。悪路などにおいてガッチリと路面をつかみ、高い制動力を発揮します。

3つ目はリブラグ型とよばれるタイプですが、これはその名の通りリブ型とラグ型の2つを合わせたものです。舗装路から悪路までオールマイティに運転する場合におすすめです。

最後はブロック形と呼ばれるタイプです。圧雪路面などにも強いためスタッドレスタイヤに多く採用されています。

このように、一見同じように見えるタイヤのパターンもさまざまなタイプに分かれており、メーカーや商品によって微妙に形状が変わっています。

静寂性を求める高級車と走破性を求めるSUVでは選ぶタイヤも違うため、どのようなポイントを重視するのかを考えておくと選びやすいのではないでしょうか。

まとめ

一見どれも同じように見えるタイヤも、トレッド部をはじめとしてさまざまな部分で違いがあります。

また、単純に見える構造も実は緻密に設計されて作られているということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

車の乗り心地や制動性など、タイヤを替えるだけで大きく変わってくるポイントは多々あります。自分が車を利用するための目的や、重視するポイントを考えてタイヤ選びの参考にしてみてください。

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