意外に簡単なホイールのセンターキャップの外し方や交換時期を解説!
タイヤと簡単なホイールのセンターキャップの外し方や交換時期をこちらで解説しています。必ずしも装着が必要なものではありませんが、サビの付着を軽減してくれる効果もあります。しかし場合によっては外した方がいいです。
ホイールを車体に取り付ける際には「ハブ」とよばれる部品を介します。
ホイールのセンター部分の穴をハブにはめ込み、車体へ固定する土台のような役割を果たしています。
ハブを覆う部品で「センターキャップ」というものがありますが、装着している車もあれば、装着していない車もよく見かけます。
そもそもセンターキャップの目的をご存知でしょうか。
今回は、センターキャップの役割と選び方、交換方法、自作は可能なのか?という点を含めて詳しくご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
センターキャップとは何か?装着したほうがよい?
ホイールのセンターキャップは「ハブ」を覆うことを目的として作られています。
ホイールはセンター部分にあるハブや、その周辺に装着するナットによって固定されています。
本来であればこれだけでタイヤは安全に固定され、走行にも支障をきたすことはありません。
しかし、いかにも「ネジ止め」されているような無骨な印象は拭うことはできず、デザイン性という面から見るとあまりよい見た目ではありません。
そこで、ホイールのハブ部分を覆い、見た目をよくする装飾的な意味合いでセンターキャップは使用されています。
そのため先ほども説明した通り、このセンターキャップが装着されていなくても安全性は変わりません。
タイヤを購入した際に、付属品として付いてくる場合がありますが、必ずしもセンターキャップは必要であるということではないのです。
センターキャップを外さないといけない?
反対に、センターキャップを外す方がいい場合もあります。
例えば、一般人が参加することができるモータースポーツであるジムカーナでは外すことがマナーとされています。
もし外れてしまったキャップをタイヤで踏んだ場合、パンクしてしまう恐れがあるからです。
また、車検の検査場によっては外さなければいけない場合もあります。
ホイールにセンターキャップを装着するメリット
センターキャップを装着するうえでのメリットは大きく分けて2つあります。
1つ目は「見た目のよさ」です。
自動車メーカー純正品のアルミホイールには、メーカーのロゴがデザインされたものが多いです。
マツダやBMW、トヨタ(レクサス)、ホンダといったメーカーのロゴ(エンブレム)がセンターキャップについています。
これ以外にもセンターキャップはさまざまなデザインのものが多く販売されており、カラーもシルバーやブラック、レッドといったさまざまな色の種類があり、その人の個性を演出したりデザインのワンポイントとしても活躍するパーツです。
2つ目のメリットは「サビの軽減」です。
ホイールと車を固定するハブの部分は、走行中に雨風に晒される状態になるため、金属の劣化は避けられません。
そこでハブを覆うセンターキャップを装着することで、サビの付着を軽減することができます。
ただし、センターキャップはハブの部分を完全に密閉するものではないため、雨の浸入を100%防げるというものではありません。
そのため、防錆効果として過度な期待は禁物です。
センターキャップを自作するには?シールなんてあるの?
気に入ったデザインのセンターキャップがない場合、オリジナルデザインのセンターキャップを自分で作ることもできます。
ちなみに、適合サイズのキャップがなかなか見つからないという理由で、センターキャップそのものの自作をしている人もいるようです。
しかし、走行時にセンターキャップが外れ、それが他の車に当たって傷をつけてしまったり、歩行者などに当たってケガをさせてしまったりすることもあるため非常に危険です。
センターキャップは適正なサイズのものを購入して装着しましょう。
デザインが気に入らないという場合は、センターキャップに貼り付けるシールもカー用品店などで販売されています。
平均価格は1,000円前後のものが多く、気軽にドレスアップを楽しむことができます。
豆知識として知っておきましょう。
ホイールに合うセンターキャップの選び方
現在、愛車にセンターキャップが装着されている場合、その直径と同じものを選びましょう。
センターキャップが装着されていない場合は、ホイールのセンター部分に空いている穴の直径(ハブ穴径)を測り、それと同じサイズのセンターキャップを選びます。
ホイールがメーカー純正品の場合、特殊なサイズであることも少なくありません。
そのような場合、メーカーが販売する専用のセンターキャップでない社外品は装着不可能な場合もあるので注意が必要です。
ホイールからセンターキャップを外す方法
意外と知られていないセンターキャップの外し方は、いたってシンプルなものです。
センターキャップはプラスチック製であることが多く、ホイールのセンター部分にプラスチックのツメで引っ掛けて装着するタイプがほとんどです。
取り外す場合はセンターキャップの隙間にマイナスドライバーのような形状の工具を慎重に差し込むか、ホイールを車体から取り外して裏側から外へ押し出すようにして取り外します。
最近ではセンターキャップレンチとよばれるセンターキャップを外す専用の工具も販売されており、およそ2000円~3000円で購入することができます。
また、意外に簡単にできるのが強力な吸盤を使用して外す方法です。
いずれにしてもツメの部分は折れやすいため、作業は慎重に行いましょう。
センターキャップの交換時期
センターキャップは消耗品ではないため、厳密に交換時期が決まっているわけではありません。
ただし、装着部分のツメが劣化するなどして走行中に外れる危険性もあるため、半年に1回程度はツメの部分が劣化していないかチェックをするようにしましょう。
交換をしたくない場合でも、走行中のセンターキャップの脱落は危険ですので、ツメの破損などで外れやすくなっていたら固定用の接着剤でしっかり固定するようにしましょう。
まとめ
ホイールは無機質な素材であるため、デザインの個性を出すのは難しいものです。
しかし、さまざまなデザインのセンターキャップをうまく取り入れることによって一気に愛車の印象が変わり、新鮮な気持ちになるはずです。
また、防錆効果といった実用的な面でのメリットもあり、価格もそれほど高額なものではないので一度お試しで取り付けてみる価値は十分あります。
カーパーツというよりはファッション感覚のアクセサリーという風に捉えてみるといいかもしれません。
ぜひ、センターキャップの交換、付けていない方は装着を検討してみてはいかがでしょうか。