2019.08.12

車の傷の修理方法を調査!業者に依頼した場合の時間、相場はどのくらい?小さな傷ならDIYで修復が出来る!

なぜ車に傷がつくのか

車のお手入れ中にブラシの柄で引っ掻いてしまった。動物がぶつかってきた。こんなときは車に傷がついていないか入念に確認する方が多いでしょう。しかし、気づいたら傷がついていたというケースもあります。

車の傷をいち早く見つけて修理するために、まずは車に傷がつく原因を知っておきましょう。

人的要因でつく傷

車の乗り降りの際にカバンの金属部品でこすってしまったり、傘をぶつけてしまったりすれば小さくとも傷がつく可能性があります。また車庫入れが苦手な方や狭い路地を走行する場合に、車を端へ寄せすぎて車体をこすってしまうこともあります。

最近よくあるのは、車庫に停めてある自転車のハンドルでこすってしまうケースです。

こうしたことからできる傷は、運転者や物をぶつけた人が原因でつく傷です。ですから気づくのが早く、速やかに対応できる傷だといえるでしょう。

避けられない要因による傷

気をつけていても避けられない傷の原因としては、走行中の飛び石が挙げられます。砂利を積んだトラックの後方を走行している場合にリスクが高くなります。

例え小石であっても走行中の車のスピードと風に乗った石のスピードがぶつかった際の衝撃は非常に大きく、フロントガラスが破損することもあります。

また黄砂も傷の原因になります。春になると車全体が埃っぽく見えることがありませんか?この正体が黄砂です。黄砂の粒は4ミクロンほどと非常に小さいもので、表面には尖っている部分が多数あります。

少量の黄砂に気づかないままワイパーを動かしてしまったり、ブラシを掛けてしまうことで車の表面の傷つけてしまうことがあるのです。同様に、黄砂以外の砂やホコリなど細かいゴミでも傷がつく可能性があります。

動物による傷

野生動物の生息圏と人の生活圏が近い地域では、動物との衝突事故が毎年起きています。大型の動物であれば車体に大きな傷ができることもあります。

また都市部でよくあるのが猫による傷です。ボンネットで昼寝をする猫を見かけたことはありませんか?猫の爪は常に研がれているため、ちょっとした動きでボンネットに傷がつくことがあります。

車の傷の種類

車の傷は大小様々。誰かに指摘されて気づく程度の浅い傷もあれば、走行に影響が出るような傷もあり、それぞれ修理の方法が異なります

車についている傷がどれに相当するのか把握し、最適な修理方法を選択しましょう。

気づかない程度の軽い傷

実はこのレベルの傷はどの車にもついている可能性があるぐらい、目立ちません。

最近はキーレスエントリーの車が増えましたが、鍵を使っていた頃は鍵穴付近に細かな傷ができるのは当たり前のことでしたし、人が乗り降りするドアの周囲、ドアノブ周りに細かな傷がつきやすいのは現在も変わりません。

こうした傷は見る角度によっては目立たないことも多く、傷として認識されない場合があります。ですからわざわざ修理をしない方が多いですし、修理をしても簡単に済み、修理費用はさほど高額になりません。

一方で、このレベルの傷を毎回修理しているとコストが嵩んでいく可能性もあります。

見た目で分かる傷

ブラシでつけてしまった傷やブロック塀のこすり傷など比較的広い範囲についた傷は、明らかに「傷」だと分かります。見た目が悪くなりますので、できれば修理をしておきたい傷ですね。

塗装に影響が及ぶものであれば、傷から更に被膜が剥がれていきダメージが広がっていく可能性もあります。

傷の修理費用は修理面積で決まる場合が多いですので、広範囲の傷になればなるほど修理費用が高くなります。

ボディのへこみや歪み

「傷」には引っかき傷や部分的なへこみだけでなく、ボディの歪みも含まれます。歪みはボディパーツ同士の隙間を見れば分かりますし、浅いへこみはボディの表面を真横から見ることで判別できます。

ドアが歪んでいれば乗り降りしにくくなりますし、窓に隙間ができてしまうこともあります。またへこみは車の中にまで影響を及ぼしている場合もあるため、早い段階での修理をおすすめします。

車の傷の修理はどこに依頼すれば良いの?

傷の種類や範囲によって、修理可能な業者が異なります。車の傷の程度によって適切な業者に修理を依頼しましょう。代表的な3つの業者をご紹介します。

板金塗装業者

車の傷の修理で最もポピュラーな方法が板金塗装です。板金塗装のプロ集団ともいえる板金塗装業者は、傷の修理の依頼先として第一選択肢だといえるでしょう。

カー用品店

カー用品店は店舗数が多いため、気軽に修理の依頼ができます。

専門の作業員が対応に当たりますが、カー用品店のピットサービスでは大きな歪みやへこみの修理が難しい場合が多く、カー用品店を経由して提携の板金塗装業者に修理を依頼することになります。

ディーラー

ディーラーに依頼するメリットは何といっても安心感です。ただし、修理作業はディーラーがその場で行うのではなく外部の板金塗装業者に外注しますので、費用と修理日数がかかるのが一般的です。

板金塗装業者で行う修理とは

へこみや歪みなどの大きな傷は「板金塗装」によって修理をしますので、板金塗装ができる業者に修理を依頼することになります。

板金塗装とは具体的にどのような修理なのでしょうか。

板金塗装による傷の修理は2工程

「板金塗装」という一つの言葉として知られていますが、実は板金と塗装は別物です。塗装だけで済む修理もありますし、両方を行う修理もあります。

板金は形を整える作業であり、塗装はその名の通り色を塗る作業だと考えると分かりやすいでしょう。

板金で形を整える

へこみや歪みがある場合、ボディに直接物理的な力を加えなければ元には戻りません。板金では主に加熱と冷却、衝撃によって形を整えます。

例えばなめらかなへこみの場合、冷却による金属収縮の力を利用します。ボディを冷却することでボディ内部の金属には元に戻ろうとする力が働くため、正常な状態に戻すことができるのです。

部分的なへこみはハンマーなどである程度修復をし、どうしても残ってしまう小さな傷はパテを埋め込むなどして整形します。

歪みの場合は加熱してボディの素材を変形しやすい状態にして整形、急冷で形を安定させます。

塗装で均一にする

熱をかけたりハンマーで叩いたりすると、ボディの表面には凹凸ができます。これをフラットな状態に整えて、他のパーツと同じ状態に仕上げていくのが塗装です。

塗装は単に色を付けるだけでなく、塗装が剥がれ落ちないように、あるいは色むらができないように重ね塗りを行います。

傷の修理にかかる費用や時間

傷の範囲や程度、車種など様々な要因で修理費用が変わります。今回はこすり傷、へこみ、歪みの修理にかかる費用や時間の目安をご紹介します。

こすり傷

10cm四方のこすり傷の場合、バンパーで2万円程度から、ルーフですと4万円以上、傷が深ければ更に費用が高くなります。

修理にかかる時間は傷の状態によって変動し、小さな傷であれば3時間ほど、長くても修理の翌日には修理が完了するのが一般的です。

へこみ

よくあるのがバンパーのへこみです。フロントバンパーが3〜6万円ほど、リアバンパーは少し高くて5〜7万円ほどになります。

修理期間は1〜2日ほどです。

歪み

歪みは修理の中でも高額な費用がかかる傷で、部分的な歪みだけでも10万円以上となるケースが多く、場合によってはパーツを買い替えてしまったほうが安上がりなこともあります。

また修理期間も数日から、事故車で歪みの個所が多岐に渡れば1か月以上の修理期間がかかります。

小さな傷は自分で修理できる!

歪みやへこみ、大きな傷を元通りに戻すにはプロの技術が必要ですが、ごく小さな傷であれば自分で修理することも可能です。

最近は車に関する作業を自分で行う方が増えており、カー用品店には車の修理グッズが豊富に並んでいます。傷の状態に合った補修グッズを選ぶことが、きれいに仕上げる近道です。

車の傷を自分で簡単に修理できる方法が、コンパウンドを使った修復とタッチペンを使った修復です。

コンパウンド

塗装が取れていない浅い傷の修復に効果を発揮するのがコンパウンドです。コンパウンドは研磨剤の一種。粒子の粗さによって種類がありますので、傷の程度によって粗いものから細かいもの、そして液体コンパウンドまで数種類用意しておきます。

まずは傷の周囲や傷の中に入り込んだ汚れを水で洗い流します。この作業を怠ると、新たな傷を作ってしまいますので注意しましょう。

続いてコンパウンドを布やスポンジに取り、傷に沿って磨いていきます。傷でできた毛羽立ちをコンパウンドで削っていくイメージです。力を入れてしまうと新たな傷ができてしまいますので、毛羽立ちだけに作用するように優しく磨きます。

傷が目立たなくなってきたら、徐々に粒子が細かいコンパウンドに変更していきましょう。スポンジや布はコンパウンドを変えるごとに必ず交換します。

傷が消えて表面にツヤが出てきたら、液体コンパウンドで磨いて完成です。

タッチペン

塗装が剥がれてしまった傷部分に塗布するもので、マニキュアの形状によく似ています。ボディカラーに合ったタッチペンを購入しておきましょう。

まずはコンパウンドと同様に傷部分を綺麗に水洗いします。塗料が弾かれないように油分を落とすため、脱脂剤を使って油分を取り除きます。この工程を挟むことで塗料がボディに密着し、長持ちします。

脱脂が終わったら傷部分にだけタッチペンの塗料を塗布します。細い傷であれば付属のハケを使わず、爪楊枝や割り箸の角を使うのがおすすめです。またできるだけ正常な塗装面にはみ出さないようにマスキングテープで保護しておくといいでしょう。

塗料はボディの表面よりも少し厚くなるぐらいに重ね、完全に乾燥させます。塗料によって乾燥時間が異なるので必ず確認してください。

乾燥した塗料は濡らした耐水ペーパーで研磨します。塗料の周囲にマスキングテープを重ね貼りして高さを出し、耐水ペーパーで磨いていきましょう。

徐々にヤスリの目を細かくしていき、マスキングテープを1枚ずつ剥がしていくことで周囲に傷をつけずに塗料だけを削っていくことができます。

ボディと塗料が均一になったら液体コンパウンドで仕上げます。

車の小さな傷はDIY修理で早期解決

大きな傷でなければ、あえて修理をしないという選択肢もあります。しかし、一度気になり始めると目についてしまうのが傷。傷によってはそこから劣化が始まり、ダメージが広がってしまう可能性もあるのです。

傷が軽微なうちにDIY修理で解決しておくことが重要ですね。

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