公開日:2017.10.25 更新日: 2019.01.16

タイヤの寿命はどのような要因で決まる?交換の適切なタイミングは?

タイヤの寿命と要因について紹介していきます。ゴム素材でできていて鉄やアルミなどの素材に比べると圧倒的に劣化が早いです。溝が磨り減ったことによる「スリップサイン」が出た時が交換するときの適切なタイミングです。

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車の消耗品として身近な存在であるタイヤ。
消耗品である以上、新しいタイヤに交換しなければならない日は必ずやってきます。

すなわち、タイヤにも寿命があるということなのですが、
そもそもタイヤの寿命はどのような要因によって変わってくるのでしょうか。
今回は、タイヤの寿命について詳しく解説していきます。

タイヤの寿命とは?

タイヤはゴム素材でできています。
鉄やアルミニウムなどの素材に比べ、ゴムという素材は圧倒的に劣化が早く、
それに伴いタイヤとしての性能は著しく低下します。
ゴムが劣化する要因としては、直射日光による紫外線の影響、
タイヤワックスの頻繁な使用によるもの、積載物による加重の負荷など、
さまざまな事柄が考えられます。

また、地面と常に接触しているタイヤは、
走行時の摩擦によってタイヤそのものがすり減り、溝が徐々に浅くなっていきます。
タイヤの溝がすり減った場合、やがて「スリップサイン」という、
警告を示す突起がタイヤの溝に出てきます。
このスリップサインが出た状態のタイヤで走行することは違法とされており、
処罰の対象となります。

このように、タイヤを交換しなければならない状態、すなわちタイヤの寿命とは、
ゴム素材が劣化した場合や溝がすり減った場合のことをいいます。

経年劣化によるタイヤの点検・交換について

「タイヤの寿命は5年」という言葉を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
タイヤの交換が必要となるタイミングは、一概に経過年数や走行距離で決めることはできません。

ただし、製造から一定期間経過したタイヤについては、
タイヤの溝が十分である状態であっても劣化によって危険な状態にある可能性もあります。
そのため、製造から
5年経過したタイヤは一度プロによる点検を行ってもらい、
安全性に問題がないかをチェックしてもらう必要があります。

さらに製造から10年以上経過したタイヤについては、
使用状態に関わらず経年劣化が進んでいることが非常に多いことから、
新品のタイヤに交換する必要があります。

未使用の状態で倉庫などに長期保管してあったようなタイヤであっても、
ゴムが硬化したりヒビが入っている場合も多いため、装着すべきではありません。

スタッドレスタイヤの寿命

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べてゴム質が軟らかいことが特徴です。
凍結路面を走行するうえで、スタッドレスタイヤの軟らかいゴム質は非常に重要となり、
ゴムが硬化していると凍結路面で安全に止まることができず危険を伴います。

スタッドレスタイヤの寿命はノーマルタイヤよりも短い傾向にあり、
一般的には
3年~4年程度でゴムが劣化するといわれています。

もちろんノーマルタイヤと同様に、
スリップサインもあるため溝の深さもチェックしておく必要があります。

車種や車の乗り方によってもタイヤの寿命は変わってくる

セダンやミニバンなど、車種によってもタイヤの寿命は変わってきます。
軽自動車やミニバン・1BOXカーなどはフロント部分にかかる荷重が多く、
リアタイヤに比べてフロントタイヤのほうが摩耗しやすい傾向にあります。
さらに、前輪に動力が伝わるFF車の場合も同様の傾向があります。

また、道路のコンディションや車の乗り方によってもタイヤの寿命は異なります。
一般的に交差点やストップ・アンド・ゴーの多い市街地走行がメインの場合、
タイヤは偏摩耗しやすく、直進の多い高速道路などの場合は、
タイヤは均一に摩耗するという特徴があります。

砂利道などの悪路を走行することの多いトラックやSUVの場合、
タイヤにかかる負荷も大きく劣化しやすいため、こまめなチェックが必要です。

タイヤのチェックポイント

タイヤの寿命を知るうえで、
大きく分けて
3つのチェックポイントがあります。

まず1つ目は「製造年」を知ること。
タイヤのサイドウォールには
4桁または6桁の数字が刻印されています。
2桁もしくは4桁の数字が西暦年、残り2桁の数字が週を表します。
経年劣化を考慮するとき、
この製造年を把握しておくことは重要です。

2つ目のチェックポイントは、「ヒビや傷の有無」です。
タイヤのサイドウォールを見たとき、
ヒビやシワ、傷がないかを確認しましょう。

また、路面と接地する部分にも
傷がないかを確認しておきましょう。
特に異物が刺さっていたり、穴が開いているような場合は、
パンクしている可能性も考えられます。

最後のポイントは、「タイヤの残り溝」です。
残り溝が
1.6mm以下になるとスリップサインが出現します。
スリップサインが出てきたタイヤは
十分な性能を維持することができなくなるだけではなく、
違法とみなされるため交換が必須となります。

このように、タイヤの寿命はさまざまな要因によって大きく変わってきます。
安全なカーライフを送るうえでも、
適切なタイミングでタイヤを交換することは非常に重要です。
ぜひ参考にしてみてください。

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