公開日:2016.12.14 更新日: 2019.02.08

タイヤにワックスは劣化の原因!?

タイヤにワックスは劣化の原因かも。痛む元である「紫外線」を防ぐためには必要なものですが、つけることで寿命を縮めてしまう場合もあり「油性」「水性」の違いなどもあるので成分の確認をしっかりしておきましょう。

タイヤにワックス

wax

タイヤの手入れにワックスを使用している人も少なくないだろう。
タイヤのツヤ出しや保護剤という役割を持つタイヤワックス。
タイヤ洗浄後、スプレータイプのワックスを吹きかけて仕上げるという人もいるだろう。

ワックスの油が紫外線の影響を受ける

「タイヤワックスはタイヤを劣化させる」という話を耳にしたことがある人もいるのでは。
そのため「タイヤにツヤ出しなど必要なく、水で洗浄するだけでいい」という派閥と「タイヤも車の一部。美しく見せるためにもタイヤワックスをかけるべき」という派閥が存在する。
どちらの言い分にも一理ある。

現在流通しているタイヤの多くには、紫外線防止剤が練りこまれている。
タイヤの主原料であるゴムは日光によって乾燥が早まるので、タイヤを紫外線から守るために紫外線防止剤が含まれているのだ。

一方タイヤワックスはその多くが油を主成分としている。
すでにご存知だとは思うが、ワックスにはそれぞれ「油性」「水性」がある。
「油性」のワックスに含まれる油が紫外線の影響を受けることで、タイヤの劣化を早めてしまうのだ。

タイヤワックスは浸透性が高いため、多孔質なタイヤには浸透しやすい。
雨や風などでワックスは流されてしまうのだが、同時にタイヤに含まれている紫外線防止剤も流れ落ちてしまう。

タイヤワックスそのものがタイヤを劣化させるというよりは油性のタイヤワックスを使うことにより、タイヤに含まれている紫外線防止剤を落としてしまうために結果的に劣化が早まってしまう、というわけだ。

タイヤにワックスは使えないのか?

ワックス自体の使用を取りやめるべき、という話ではない。
タイヤの劣化の最大の原因である「紫外線」を防ぐためにはぜひワックスを使用したい。
そこで、水性タイプのワックスを使用するのがオススメだ。

水性のタイヤワックスの場合、雨ですぐに流れ落ちてしまうのが難点。
しかし結果的に、タイヤへの影響を小さくすることができる。

タイヤワックスを使用する場合には、そのワックスに含まれている成分をよく確認すること。
スプレータイプなどで販売されている油性のワックスは、石油系溶剤の中にシリコンを溶かしてある。 
この溶剤がタイヤに影響を与えている、ということをタイヤワックス購入時には念頭に置いておこう。

タイヤは決して安いものではない。
手入れの方法ひとつで寿命が左右されると言っても過言ではないだろう。
劣化したタイヤや亀裂の入ったタイヤを使用し続けているとバーストし、大きな事故につながることも考えられる。

タイヤをより長く、安全なまま使用するためにも、タイヤとタイヤワックスの関係は覚えておいたほうが賢明だ。

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