公開日:2019.06.26

ドライブを快適に!そのコツとは?

ドライブを快適にするための秘訣についてまとめてみました。安全運転はもちろん、アクセルを踏み込み過ぎない、停車時における減速、空気圧のチェックなど。技術的なことから、心理的なことまで当たり前ですが、ご紹介させて頂きます。

梅雨明けが待ち遠しい時期となりました。何かと車が入り用になる時期ですから、ドライブの時くらいは快適に過ごしたいとお思いのドライバーも多いのではないでしょうか。

また、梅雨が明ければ夏の行楽シーズンも到来します。長距離のドライブ、少しでも疲労を抑えるためにも、ドライブが快適になるよう気を遣いたいところです。

例えば、皆様は車酔いが発生する理由や、車酔いを抑えるドライブのテクニックについてご存じでしょうか?カーエアコンの内気循環と外気導入の違いはご存じでしょうか?

ちょっとした心がけと小技で、ドライブはより快適なものになります。今回は快適なドライブを実現するための小技をご紹介します。

drive1

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車酔いを抑える!快適なドライブのために

お出かけ楽しみにしていたにもかかわらず、目的地へ着いた頃には乗り物酔いで台無しになってしまった、という経験はないでしょうか?せっかくのお出かけなのですから、ドライブ中も快適に過ごしたいものです。特にドライブ中、同乗者の体が大きく揺れていたら要注意。あなたは車酔いになりやすいドライブをしている可能性が高いと言えます。

車酔いを抑えるドライブのテクニックをひと言で表すと、「最小限の操作で車を操る」となります。大げさな操作は車と同乗者を揺さぶり、車酔いを引き起こしやすくなります。自分にとって快適なドライブではなく、同乗者にとって快適なドライブを心がけてみましょう。

発進時のアクセルの踏み込みを小さくしてゆっくりと発進する

発進時、アクセルペダルをつい大きく踏み込んでしまいがちです。まずは足裏で触るだけのように踏み、徐々に踏み込んで加速していきましょう。これだけで車がシーソーのように前後へ揺れることを防ぐことができます。車酔いは特に、縦方向の揺れによって起こりやすくなります。

停車時は早めに減速する

発進時と基本的には同じ理由です。ブレーキペダルの急な操作は、同乗者の体を前後に大きく揺さぶってしまいます。早めにブレーキを踏んで徐々に減速をかけましょう。また、ブレーキペダルを戻すときもパッと急に離すのではなく、余裕を持ってゆっくり離しましょう。

走行中はなるべく一定速度で走行する

ドライバーはなかなか気づけませんが、加減速の勢いは同乗者にとって結構な揺れに感じられます。アクセルの踏み込みを一定に保つだけでなく、加減速の勢いがあまり大きくならないよう心がけましょう。

カーブに入る手前では速度を落とし、ハンドルは徐々に切る

カーブに入る際、ハンドルを切りすぎてしまうと元に戻さなければならず、結果として同乗者は予期せぬ横揺れに見舞われることになります。これを防ぐためには、まずカーブに入る手前で減速しておき、ハンドルを少し切って曲がり始めるのを待つのが一番です。

小さな操作でもワンテンポ早く行うだけで車は徐々に曲がり始めますから、あとは曲がるのに必要な分だけハンドルを切っていけば十分にカーブを曲がることができます。

タイヤの空気圧をチェックする

タイヤの空気圧は車の振動に大きく影響します。空気圧が高すぎると縦揺れが強くなってしまいますし、逆に空気圧が低すぎると横揺れが強くなってしまいます。

長距離のドライブ前には、なるべく最寄りのカー用品店やガソリンスタンドなどで空気圧をチェックしましょう。快適なドライブを心がけることは、安全なドライブを心がけることにも繋がります。

車酔いはどうして起こる?

少しだけ専門的な話をしましょう。実験心理学の分野では、車酔いは「動揺病」と呼ばれる症状のひとつに含まれます。動揺病の歴史はとても長く、船酔い、鉄道酔い、飛行機酔い、果てにはラクダ酔いなど、およそ乗り物と呼ばれるもの全てには「酔い」の症状が付きまとってきました。つまり、あらゆる乗り物酔いは共通の原因によって発生するのです。

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動揺病、乗り物酔いは「目で見ている景色と体の揺れ具合が一致しない」ために起こります。乗り物酔いに特徴的な吐き気ですが、これは脳が「幻覚を引き起こすようなものを飲んだに違いない」と判断し、吐き出すように命令を出しているのだと考えられています。

男性より女性の方が乗り物酔いになりやすく、また12歳~15歳くらいまでの子供の方が、より乗り物酔いになりやすいと言われています。

とはいえ、子供だから車酔いになっても仕方がない、と諦めるのはちょっともったいないことです。お子様にも快適なドライブは、ドライブのテクニックで実現できるからです。

ちなみに、走行中の車内で本を読んだりスマホを操作したりしていると車酔いになりやすくなりますが、これは車酔いが起こる理由を知れば当然のことと言えるでしょう。「目で見ている景色と体の揺れ具合が一致しない」状態を自ら引き起こしているのですから。

カーエアコンは内気循環と外気導入のどちらが快適か

カーエアコンのマークを見てみると、多くの場合車の中で矢印がぐるりと一周しているマークと、車の外から中へ矢印が入り込んでいるマークがあります。前者は内気循環、後者は外気導入と呼ばれる機能です。最近の車では内気循環のオンオフで示すこともあるようです

内気循環は文字通り車内の空気を循環させることで、外気導入は文字通り車外から空気を取り入れることですが、これによって何が変わるのかご存じでしょうか?

答えは「車内の二酸化炭素濃度が変わる」です。

車内の二酸化炭素濃度が変わることで、ドライブ時の快適さも変わってきます。

JAF(日本自動車連盟)が2019年4月に実施した実験をご紹介します。同じ車種の車を2台用意し、片方は内気循環、片方は外気導入状態にして、様々なシーンで1時間ほど走行させました。車にはそれぞれ4人が乗り込み、走行中は窓の開閉や乗り降りを一切行いませんでした。

実験の結果、外気導入状態の車は空気中の二酸化炭素濃度が1,000ppmを保っていたのに対し、内気循環状態の車は空気圧の二酸化炭素濃度が4,000ppmから6,770ppmにまで上昇しました。

これがどのくらい高いか解説します。例えば学校保健安全法という法律では学校における二酸化炭素濃度の基準を1,500ppm以下としています。

労働安全衛生法では5,000ppm以下としています。また、いくつかの研究では二酸化炭素濃度が3,000ppmを超えると疲労感の増加、注意力の低下、眠気や頭痛といった症状が現れ始めるという報告もあります。JAFの実験中、眠気や軽い頭痛を感じた人がいたことも報告されています。

以上のことから、基本的には外気導入にしておき、トンネルなど排ガスが気になる場合や、外気の臭いが入ってくる場合にのみ、内気循環に切り替えることが快適なドライブのコツとなるでしょう。

湿度の高い季節は内気循環だと湿気が籠もりやすくなるため、この点からも内気循環より外気導入にした方が良いでしょう。

なお、花粉を気にして内気循環に保っている方もいらっしゃいますが、JAFの実験結果によれば外気導入にしても花粉はほとんど入ってこない、とのことでした。最近のエアコンフィルターは花粉も除去できるため、外気導入による花粉は気にしなくてもよいレベルです。衣服や荷物に付いた花粉を落とすことに注意した方が良いでしょう。

快適で安全なドライブのために

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今回は快適なドライブを実現するための小技として、車酔いになりにくいドライブのテクニックと、カーエアコンの内気循環・外気導入の使い分けについてご紹介しました。

車酔いはドライブ中の「揺れ」が激しいほど起こりやすくなります。急加速や急減速を減らし、カーブでは速度を落として緩やかに曲がる、といった基本的なことを押さえるだけでも車酔いは起きづらくなります。

また、同乗者の方が車酔いを起こしやすい場合、本を読んだりスマホを操作したりすることは遠慮して貰いましょう。

カーエアコンの内気循環と外気導入の使い分けですが、基本的には外気導入にしておき、必要なときだけ内気循環に切り替えることで、車内の二酸化炭素濃度を低く保つことができます。

二酸化炭素濃度は集中力や眠気などに影響しますから、快適さの面からも安全の面からも、低く保つことに越したことはありません。

ちょっとした小技で長距離のドライブも快適なものになります。これから車の出番が多くなる季節ですから、小さなことから試してみてください。

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