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ETC取り付けは車載器設置以外にも必要な作業がある!
ETCカードの運用が開始されてから、積極的に高速道路を利用する方が増えたのではないでしょうか。
ETCカードを使えば時間帯・曜日などによって高速利用料金が割引になったり、料金所で停止せずそのまま通過できます。
これによってドライバーの手間が省けるとともに混雑の緩和にもつながります。
ETCを使用するにはカードと車載器が必要になりますが、この2点を揃えるだけではETCゲートを通過できず立ち往生。
ゲートを封鎖せざるを得ません。
実はETCは取り付け以外にもやることがあるのです。これを知っておくと、ご自身に合ったETCの取り付け方法が見えてきます。
セットアップは絶対に必要
セットアップとは、ETC車載器に車両の情報を登録する作業です。
セットアップを行うとETCレーンで車両情報が感知され、バーが開くようになります。
ETCを使用する際は絶対に必要ですから、忘れないようにしましょう。
セットアップができるのは認定店のみ
ETCのセットアップにはETCカードの情報や車載器の番号、車両番号など重要な情報が必要になります。
こうした情報が外部に漏洩しないよう、セキュリティを確保しなければなりません。
そのため、ETCのセットアップができるのは「道路システム高度化推進機構」の認定を受けている店舗のみ。
もしそれ以外の店舗でETC車載器を取り付けた場合、セットアップは別の店舗に依頼する必要があります。
セットアップの際は車検証の写しと車載器本体、本人確認書類が必要です。
ETCカードは前もって手配しておく
ETCは当然ETCカードがなければ使えません。
ETCカードは申し込みからカードが手元に届くまで、最短でも1日、通常であれば1週間以上はかかります。
ETC車載器の取り付け後すぐにETC車載器を使用する予定がある場合は、ETCカードは前もって作成しておくといいでしょう。
ETC車載器の取り付け方法
ETC車載器の取り付け作業はセットアップ認定店以外でも可能です。ETC車載器の取り付け方法としては以下の3つが挙げられます。
カー用品店に依頼する
カー用品店ではETC車載器が豊富に取り揃えられており、購入後即日取り付けが可能なケースもあります。
また、セットアップの認定店舗であれば購入からセットアップまでノンストップで完了するという魅力があります。
ディーラーに依頼する
新車購入とともにETCを取り付ける場合、ディーラーに取り付けを依頼すれば納車に合わせて手続きが完了します。
一般的にはカー用品店の取り付けよりも工賃が高くつく場合が多いです。
ですが、頻繁にやり取りをしているディーラーの中には格安で、あるいは他のメンテナンスに合わせて取り付けを行ってくれるケースもあります。
問い合わせをしてみるといいでしょう。
DIYにチャレンジ!
ETC車載器の取り付けだけなら、店舗に依頼せず自分でも行えます。電源とETC車載器を接続するだけですので、難しくはありません。
その後のセットアップの際には本体に記載されている車載登録番号が必要になりますので、どこかに控えておきましょう。
ETC取り付けからセットアップにかかる費用
ETCの取り付けは、取付工賃のほかにもセットアップ料金がかかります。
以下の表では、取り付けからセットアップまでに必要な工賃・費用(車載器除く)を比較しています。
カー用品店やDIY取り付け、持ち込み取り付けでどのような差があるのでしょうか。
店舗に依頼 | DIY | 持ち込み | |
取り付け工賃相場 | ¥5,000 | – | ¥7,000 |
セットアップ料相場 | ¥3,000 | ¥3,000 | ¥3,000 |
合計金額 | ¥8,000 | ¥3,000 | ¥10,000 |
取り付け工賃や所要時間はどれくらい?
カー用品店でETC車載器を購入、取り付けを依頼する場合の工賃は5,000円前後です。一方、DIYではもちろん工賃がかかりません。
取り付けが完了したらセットアップです。セットアップは取り付けとは別に料金がかかり、カー用品店では3,000円前後となっています。
DIYの場合はカー用品店などの認定店舗に持ち込んでセットアップしますので、料金は同じく3,000円前後ということになりますね。
店舗で取り付けを行う場合は、取り付けからセットアップ完了まで1時間〜2時間ほど。
混雑状況によって変動します。DIY取り付けでセットアップのみ依頼する場合は30分程度です。
ETC車載器を持ち込むと手数料が上乗せ
カー用品店にETC車載器を持ち込んで取付を依頼する場合、持ち込み手数料が2,000円ほど上乗せされます。そのため工賃は7,000円ほど。
セットアップ料金には手数料が上乗せされませんので、3,000円前後となります。つまり、取り付けとセットアップで10,000円程度かかる計算です。
ETC取り付けを店舗に依頼するメリット・デメリット
DIY取り付けなら工賃がかからないのに、わざわざ店舗に取り付けを依頼する人がいるのには理由があります。
ETC取り付けを店舗に依頼するとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
メリット1:車載器本体と取り付けのセットが安い!
多くのカー用品店で実施されているのが、ETC車載器+セットアップ+取り付けのセット販売です。
通常ですと工賃とセットアップで8,000円程度かかります。
セット販売ではETC車載器を含めてトータル10,000円(税抜き)〜という価格で購入が可能です。車載器は実質2,000円なので格安ですね!
メリット2:取り付けが確実でトラブルがない
車についての知識を持った作業員が作業を行うため、確実に取り付けが行なえます。
いざETCレーンに入ってみたらゲートが開かない!というトラブルがありません。
車の配線についての知識に自信がない場合は、店舗に依頼するのが確実です。
デメリット1:土日祝日はピットが混雑
土日祝日は店内はもちろんのこと、ピットサービスも混雑が予想されます。
その場合、ETC車載器が購入できても取り付け開始まで3時間待ち、というケースも。時間に余裕がある日に来店することをおすすめします。
デメリット2:持ち込み取り付けは割高になる
ETC車載器をネットショップなどで購入して取り付けのみを店舗に依頼する場合は、工賃に持ち込み手数料が上乗せされます。
また、店舗で販売されているETC車載器の工賃込みセットと比較するとかなり割高になることもあります。
安く抑えたい場合はトータルの価格で比較するといいでしょう。
また、ネットショップではセットアップ済みETC車載器が販売されています。
購入後に書類を郵送するなど手間はありますが、セットアップ料金が含まれているため、持ち込み取付を依頼しても安く済む可能性があります。
ETC取り付けを自分で行うメリット・デメリット
車愛好家に根強い人気なのがDIY。中でもETC取り付けは比較的簡単な作業なので、ETC取り付けが初DIYという方も少なくありません。
自分でETCを取り付けるとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
メリット1:工賃分の出費が抑えられる
店舗での取り付け工賃は平均5,000円。自分で取り付ければこの金額が不要になります。
DIY取り付けを行う方が一番のメリットとして考えるのが、こうした費用面ではないでしょうか。
メリット2:限られた時間を有効活用できる
店舗に依頼する場合は営業時間内に出向く必要があります。しかしDIY取り付けなら、自分の予定に合わせて取り付けが可能です。
休日は店舗が混雑するから避けたい。でも平日は仕事で店に行けない。そんな方でも、帰宅後にゆっくりと取り付けを行うことが可能なのです。
デメリット1:ある程度の知識が必要
ETC車載器を動かすためには当然電源が必要になり、配線作業が伴います。
電気関係や車についての知識に自信がない場合、感電のリスクや電気系統を故障させてしまう危険性もあります。
DIYが得意な方についてもらう、あるいは時間をかけて取り付け方法を調べてから取り付けを行うようにしましょう。
デメリット2 :上手く作動しないケースも
一番困るのが「作動しない」ことです。
もしくはうまく作動したはずなのに、いざ料金所を通過しようとしたときに動かないというのは更に困ります。
慣れていれば原因が把握できますが、慣れていない場合はどこがおかしいのか分からず、結局は店舗に持ち込むことになってしまうかもしれません。
自信がない場合は無理をせず、店舗取り付けをおすすめします。
デメリット3:結局は店舗でセットアップ
自分で取り付けを行っても、セットアップはできませんので店舗に出向く必要があります。
どうせ来店するのなら取り付けも任せてしまったほうがラク、という考え方も一つです。
特に平日の日中など比較的空いている時間帯に来店できるのであれば、工賃込みのETC車載器を購入すればさほど割高にはなりません。
また、ネットショップのセットアップ済みETC車載器を利用すれば来店する必要はありません。
ただし、購入後に書類提出などを経て使用可能となるため、すぐにETCを使用したい方には向きません。
そうでない場合には費用面も労力面も削減することが可能です。
自分に合った確実な方法でETC取り付けを!
ETCはドライバーのストレスを減らし、渋滞を緩和する素晴らしいシステムです。
ですが人が介在しないため、ひとたびトラブルが起きると対応が遅れがちです。
そうなれば後続の車と衝突事故が起きる危険性がありますし、レーンを封鎖することになるため他のレーンの混雑を招きます。
こうしたトラブルを防ぐためには、ETC車載器の確実な取り付けが必要です。
DIY取り付けは確かに出費を抑えられますが、事故を起こしてしまえば元も子もありません。
しかし確実に取り付けが行えるのであれば十分なメリットがあります。ご自身に合った方法で、ETCの確実な取り付けを行いましょう!