2019.01.30

オフロードシーンのタイヤ選び

オフロード向けのタイヤ選びについて今回はご紹介しております。最近ではコンパクトなSUVも多く販売がされているため、普段に乗る車用としても十分に利用することができます。キャンプなどアウトドアの趣味を持っている方には要必見の情報満載です。

日本国外、特に北米やアフリカ諸国ではオフロードを走行する機会が多いため、SUVやオフロード専用のタイヤが人気を集めています。一方、日本国内となると、SUVなどのオフロード向け乗用車をお持ちの方であっても、舗装されたオンロードを走行する場合が多いのではないでしょうか。

日本国内は道路のほとんどが舗装されているため、農家の方などを除いては、日常的にオフロードを走行する機会はあまり無いでしょう。ですが、せっかくオフロードに対応した車に乗っているなら、オンロードだけを走行するのはちょっともったいないと思いませんか?

また、最近ではコンパクトSUVというカテゴリが確立され、ファミリーカーとして人気を集めています。せっかく家族でお出かけするなら、アウトドア趣味も楽しみたいものです。特にお子様にとっては、自然に触れあいながら遊ぶことで貴重な経験が得られることでしょう。

今回はオフロード向けのタイヤ選び、様々なオフロードシーンとそれぞれの注意点についてご紹介します。

Off-road1

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オフロードタイヤの選び方

今オフロードを走行するなら、オンロードもオフロードも走行できるSUVが断然お勧めです。最近ではコンパクトなSUVも多く販売されているため、普段の街乗り用としても十分に利用できます。

オフロードを走行することは楽しいものですが、舗装された路面を走行するときよりも注意深く運転する必要があります。また、どれほど車の性能が良く、安全運転を心がけていたとしても、肝心のタイヤがしっかり路面にグリップしてくれなければ意味がありません。

キャンプなどのアウトドア趣味に出かける機会が多いなら、オフロードに対応したタイヤを装着しましょう。

普段はオンロードを走るけれど、たまの外出にオフロードを走行する、という場合は、SUV向けのタイヤの中でも「オールテレーンタイヤ」と呼ばれるオンロード・オフロード兼用のタイヤが最適でしょう。一般的なサマータイヤや低燃費タイヤと比べると、特にトレッド面の溝が深く彫られている点が特徴的です。

2019年1月時点で、主要なタイヤメーカーが販売しているオールテレーンタイヤには以下のような製品があります。製品名の後ろに

「AT」あるいは「A/T」と表記してあるものがオールテレーンタイヤです。

トーヨータイヤ:OPEN COUNTRY(オープンカントリー) AT/Plus
グッドイヤー:WRANGLER(ラングラー) AT/S
ヨコハマタイヤ:GEOLANDER(ジオランダー) A/T・S
ブリヂストン:DUELER(デューラー) A/T 001
ダンロップ:GRANDTREK(グラントレック) AT3

ちなみに、オフロード専用の「マッドテレーンタイヤ」と呼ばれる製品もあります。製品名の表記に「MT」あるいは「M/T」と表記してあるものがほとんどです。マッドテレーンタイヤはトレッド面の溝がオールテレーンタイヤよりさらに深く彫られており、ゴムがブロック状になっています。

マッドテレーン(Mud Terrain: 泥の地形)と名が付いている通り、泥などのぬかるみであっても確実なグリップ力を発揮してくれる頼もしいタイヤですが、オンロードを走行する際はトレッド面のブロックが舗装路面に激しく接触するため振動が大きく、摩耗しやすくなり、燃費も悪くなってしまいます。

農道やあぜ道など、舗装されていない路面を走行することが多い方なら選択肢に入るでしょう。

楽しむためにオフロードを走ろう

1970年代~1980年代にかけて流行したアウトドア趣味が、最近になって再び流行しています。若い頃にアウトドアを趣味としていた方々が定年を迎え、セカンドライフとして若かりし頃に楽しんだアウトドア趣味へもう一度挑戦しているようです。オフロード走行そのものを楽しむというよりは、楽しみのためにオフロードを走行する、というシーンが多いでしょう。

Off-road2

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シーン1:河川敷

河川敷は降りる直前まで舗装されている場合が多いため、最も身近なオフロードシーンと言えるでしょう。

川の手前までマイカーで乗り付けて、バーベキュー用品などをバックドア(リアハッチ)からすぐさま展開できるのは気持ちの良いものです。車高の高いSUVであれば砂利道も安心して走破できます。

一方、河川は水量の増減が大きいことにはご注意を。到着した場所では雨が降っていなくても、川の上流では雨が降っていたり、ダムの放水によって水量が急激に増えたりします。

特に川の中洲まで乗り入れるのは厳禁です。川に車で接近するのは荷物の積み降ろしの時だけにするなど、ちょっとした工夫で安全を確保できます。

シーン2:海岸

日本は四方を海で囲まれているため、海岸もまた身近なオフロードシーンであると言えるでしょう。魚釣りやサーフィン、海水浴や潮干狩りなど、アウトドア趣味の宝庫でもあります。河川敷と同様、積載した荷物を目的地のすぐ近くまで運搬できるという点が嬉しいところです。

一方、海岸へ車で向かう際には河川敷以上にご注意を。海岸沿いは砂利よりも細かな砂が多いため、軽自動車やセダンといった一般的な車では海岸線に近づくことさえ難しい場合があります。

特に砂浜では、タイヤが砂に沈んでしまうと簡単には抜け出せず、悪くするとロードサービスを呼ばざるを得ない事態になりかねません。せっかくのお出かけがトラブルで潰れてしまっては残念です。

シーン3:山道

キャンプも最近になって再び流行しています。オートキャンプ場と呼ばれる、キャンピングカーを直接乗り入れることができるキャンプ場も多く整備されています。

バックドアを跳ね上げ、簡易的な屋根として使うこともできますし、バックドアに被せることでさらに屋根を広げられる「タープ」と呼ばれる商品も販売されています。アイデア次第で車を様々に活用できるため、アウトドア趣味として特に人気があるようです。

オートキャンプ場へは車で直接乗り入れることができますが、舗装されていない山道を走る場合も多くあります。また、山道は水分を蓄えやすいため、泥状になった路面を走ることもあります。

泥道は車の天敵と言っても過言ではなく、SUVであってもひとたびタイヤが沈むと砂浜以上に抜け出すことが困難になります。タイヤをよく選ぶだけでなく、なるべく泥道を避けるといった運転時の注意も必要でしょう。

オフロード車といえども過信は禁物

SUV車のCMを見ると、水しぶきを上げながら河川を渡る勇壮な車の姿が映されていることが多くあります。

実際に、ランドクルーザーやレンジローバーといった一部のハイエンドモデルに適切なタイヤを装着させると、タイヤがほとんど埋没してしまうほどの泥沼であっても走りきってしまいます。ですが、いくらSUVといっても過信は禁物です。

JAF(日本自動車連盟)が2010年に実施した、冠水路面の走行実験をご紹介しましょう。

実験ではセダンとSUVの二種類が用意され、それぞれ時速10kmと時速30kmで走行しました。走行距離は30mで、冠水路面を想定して深さ30cmの水溜まりと深さ60cmの水溜まりが用意されました。

深さが30cmの水溜まりであれば、セダンとSUVはどちらも問題なく走行できました。一方、深さ60cmの水溜まりとなると、セダンは時速10kmでも走行不可能(エンスト)となりました。

SUVは時速10kmであれば走行できたのですが、時速30kmになると10mほど進行したところで走行不可能となりました。これは高速で水溜まりに突っこんだ際、タイヤから跳ね上げられた水がエンジンの下部から浸水してしまったためです。

水溜まりに突っこんだ際の衝撃も大きく、車体が浮き上がり、ハンドルが大きく取られてしまいました。

路面が冠水している際には、SUV車とはいえ慎重な運転を心がけましょう。

まとめ

Off-road3

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今回はオフロード向けのタイヤ選び方、様々なオフロードシーンとそれぞれの注意点についてご紹介しました。最近はアウトドアブームが再燃しており、またオフロードに適したSUV車がファミリーカーとして人気を集めていることもあり、オフロードを走る機会が増えてきています。

アウトドア趣味は楽しいものですが、様々な注意点があります。場所によって注意すべきことは様々ですが、共通することは「自然は時に厳しい面を見せる」ということでしょう。

自然を決して侮らずに十分な余裕を持ち、オフロードに向くSUV車を利用したり、オールテレーンタイヤを着用したりと、準備を入念に行ってからお出かけしましょう。

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