タイヤラックは必要?タイヤの適切な保管方法と注意すべきポイント
タイヤラックは必要なのでしょうか。保管するときに適切な方法と注意すべきポイントについて紹介していきます。シーズンオフになり交換したタイヤを屋外におかず物置に置いたり、収納カバーを掛けてもきにするべきところがあります。
シーズンの変わり目にタイヤ交換を行う人も多いと思います。
タイヤはゴムでできているため、雨や風、直射日光に晒される環境に長期間放置しておくと劣化し、寿命を縮めてしまう大きな原因にもなります。
また、保管場所だけではなく、タイヤの置き方にも注意しなければなりません。
タイヤやホイールに大きな負荷がかかるような置き方をしてしまうと、これも劣化を早めてしまう原因になります。
そこで重宝するものが「タイヤラック」。
今回は、タイヤを長期保管する際に注意すべきポイントやタイヤラックの種類、適切な使い方を詳しく解説していきます。
目次
タイヤラックの必要性
タイヤを保管する際、多くの人は屋外に置かずに物置に置いたり、収納カバーを掛け、風雨や直射日光から遮るように注意していると思います。
しかし、タイヤの置き方にまで注意している人はそれほど多くありません。
よく見る光景が、4本のタイヤを横向きに倒して積んでいる状態。
ホイール付きのタイヤは1本数十kgにもなるため、当然のことながら下に積んであるタイヤには大きな負荷がかかります。
また、横向きに積むことはホイールを傷めてしまったり、耐久性が落ちてしまう原因にもなります。
しかし、だからといって4本のタイヤを平面に1本ずつ並べて保管するようなスペースを確保することも困難です。
最近ではカー用品店やガソリンスタンドなどで、タイヤを保管してくれるサービスを展開するお店も増えていますが、保管料がかかってしまいます。
そこで活躍するのが「タイヤラック」。
タイヤラックにはさまざまな形状のものがありますが、適切なものを選ぶことで長期保管する際にタイヤにかかる負荷を大幅に軽減することができます。
また、同時にタイヤの盗難防止も期待できることから、タイヤの長期保管にはタイヤラックの使用がおすすめなのです。
タイヤの劣化がもたらす危険性
そもそも「タイヤが劣化する」とはどのような状態なのでしょうか。
ご存知の通り、タイヤはゴムからできています。
金属やプラスチックなどに比べ、ゴムは比較的早い期間で自然に劣化してくるのですが、劣化したゴムは硬くなり、伸縮性がなくなってきます。
その結果としてタイヤにヒビや割れが生じてしまい、そのまま走行を続けると、パンクしたりバーストにつながることもあります。
特に高速走行時にこのようなトラブルが発生する可能性が高く、当然のことながら重大事故を誘発する危険性があります。
タイヤは常に地面と接地しているので、走行時には摩擦による熱や悪天候による影響を最も顕著に受ける自動車パーツでもあります。
だからこそ常にタイヤのコンディションはチェックしておく必要があるのです。
タイヤラックの種類と適切な保管方法
タイヤラックには大きく分けて「縦置き」と「横置き」の2つのタイプがあります。
一般的にホイール付きの状態でタイヤを保管する際には「横置き」、ホイールから取り外した状態のタイヤのみを保管する際には「縦置き」のタイプが適しているといわれています。
ホイールが付いた状態で縦置きにすると、ホイールの重みでタイヤが変形する可能性があり、タイヤのみで横置きした場合は中央部に空洞があるので自重で変形してしまう危険性があるためです。
ただし、横積みに比べればタイヤラックの使用は相当な負荷軽減になることは変わりないので、そこまで厳密にこだわる必要性はありません。
タイヤを長期保管する際には、まずタイヤについた汚れや溝に挟まった小石などを丁寧に取り除きます。
水洗いした後、タイヤラックに収納する前に必ず乾燥させましょう。
また、タイヤラックにカバーを装着し、風雨や高温多湿を避け、直射日光が当たらない場所での保管が最適です。
タイヤラックの選び方
まずは現在の愛車のタイヤサイズを確認しましょう。
軽自動車用から普通車用・ミニバン用・RV車用まで、タイヤサイズによってさまざまな種類のタイヤラックが販売されています。
一般的にはタイヤの幅、タイヤの外径(直径)、耐荷重によって変わってきます。
タイヤサイズ(幅や外径)は多くの場合、タイヤ側面に印字されています。
一例を挙げると、「205/60/16」のような数字がそれにあたります。
これをもとにメーカーホームページなどで事前にラックの適合サイズを調べ、自分の愛車のタイヤに合うタイプを把握しておきましょう。
また、意外と見逃しがちなのがタイヤラックそのもののサイズ。
せっかくタイヤラックを購入したのに、設置しようと思っていた場所に入らないというケースは少なくありません。
タイヤのサイズはもちろんですが、事前に設置スペースの幅や奥行き、高さの寸法を測っておきましょう。
そして特に女性の場合、キャスター付きのタイヤラックを選んでおくとタイヤをラックに乗せたまま移動ができるため、非常に楽です。
まとめ
タイヤは劣化の早いパーツでもあるため、特に長期保管する際には注意しなければなりません。
今回ご紹介したように、風雨や直射日光を防ぐだけではなく、置き方も非常に重要なポイントの1つです。
そのような点から考えても、タイヤラックはぜひ準備しておきたいものです。
タイヤをできるだけ長持ちさせるために、保管方法をぜひ参考にしてみてください。