公開日:2017.07.28 更新日: 2020.03.18

愛車カスタマイズの第一歩!タイヤのインチアップとは何か?注意すべきポイントは?

タイヤインチアップの画像

車を自分らしくカスタマイズする際に、
多くの人が行っているのが「タイヤのインチアップ」です。

車全体がスタイリッシュな印象になるだけではなく、
実用的なメリットも隠されているということをご存知でしょうか。

今回は、タイヤのインチアップに関するルールや注意点なども含めて詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてください。

タイヤのインチアップとは?

タイヤのインチアップとは、
ホイールサイズを大きいものに変更して
タイヤの扁平率を下げることを指します。

タイヤの扁平率を下げるということはタイヤを以前よりも薄くするため、
その分ホイールサイズを大きくする必要があるのです。

タイヤをインチアップする際には
適切なホイールサイズとタイヤサイズを事前に確認し、
それぞれの車種に適合したものを選びます。

インチアップタイヤのメリット

タイヤのインチアップにはさまざまなメリットがあります。

まず、最大のメリットは見た目のよさです。

分厚いタイヤを装着した車は
どこか野暮ったい印象を受けることもありますが、
タイヤをインチアップし大きなアルミホイールを装着するだけで
車の印象は劇的に変わり、スタイリッシュな雰囲気を醸し出します。

愛車をカスタマイズする第一歩として
タイヤのインチアップを選択する人も多いのです。

また、タイヤのインチアップには実用的なメリットもあります。
タイヤが薄くなるということは「たわみ」が少なくなるということでもあるため、
タイヤと路面が接地する際のグリップ性能がアップし、
走行性能が高まるということにもつながります。

F1などのサーキット用車両、スポーツカーのほとんどが
低扁平のタイヤを装着していることからもわ
かるように、
タイヤサイズは車の運動性能に大きく影響するのです。

インチアップタイヤのデメリット

タイヤのインチアップによって得られるものは
メリットだけではなく、いくつかのデメリットも生じます。

まずは乗り心地の悪化です。

タイヤが薄くなることによって、
衝撃を和らげるクッションの役割が低くなってしまいます。

また、走行時に生じる騒音、いわゆる「ロードノイズ」も
低扁平のタイヤほど大きくなるというデメリットがあります。

さらに、ホイールサイズが大きくなるほど対応するタイヤ幅も大きくなり、
当然のことながら車重も重くなります。

タイヤの接地面積が大きくなることでハンドル操作により大きな力が必要となり、
燃費も悪化する傾向にあります。

金銭的なデメリットは燃費の悪化だけではありません。

アルミホイールは大きくなればなるほど、つまりタイヤは扁平率が下がれば下がるほど、
それに比例して価格も高額になります。

タイヤをインチアップする際に注意すべきこと

タイヤをインチアップする際には守らなければならないルールがあります。

これを無視してタイヤやアルミホイールを選んでしまうと、
大きな事故や故障につながることもあるので
しっかりと押さえておきましょう。

まずは「ロードインデックス」の確保です。

ロードインデックスとは、
別名「荷重指数」や「(最大)負荷指数」ともい
われるもので、
その名の通りタイヤが耐えられる負荷を数字で表しています。

基本的には純正で装着されていたタイヤと同等、
またはそれ以上のロードインデックス値のタイヤを選びましょう。

純正のロードインデックス値を下回るタイヤを装着した場合、
タイヤが車体を支えられず、事故につながる危険性があります。

次に注意すべきポイントは、
「車体に干渉しない適合サイズのタイヤを選ぶこと」です。

大きいホイールで、タイヤの見た目がよいからといってタイヤの外径を大きくすると、
タイヤが車体に干渉したり
タイヤの一部が車体からはみ出して車検不適合となるだけではなく、
大きな事故や故障の原因にもなります。

また、タイヤの外径を変えてしまうとスピードメーターに狂いが生じ、
同じように車検を通すことができなくなってしまいます。

タイヤをインチアップする際には、
「ロードインデックス」と「タイヤの適合サイズ」を守るということが
非常に重要なポイントなのです。

また、低扁平のタイヤは純正サイズのタイヤに比べて
空気圧を高めに確保しておく必要があります。

空気圧はタイヤのサイズ、ロードインデックスごとに定められているため、
日々こまめに点検しておきましょう。

適切なタイヤサイズの選び方

車種によって装着可能なタイヤサイズは決まっています。

まずは現在装着しているタイヤの扁平率を確認しましょう。

タイヤの側面に「205-60R16 94H」のような数字の羅列が表示されていると思います。

今回の例の場合、2番目の数字である「60」が扁平率を表しています。

この扁平率を基準として、
インチアップしたいタイヤサイズを対応表の中から選択しましょう。

一般的に、タイヤの扁平率が下がり、
ホイールサイズが大きくなればなるほど価格も高額になります。

予算や車の特性に合わせて最適なサイズ選びの参考にしてみてください。

参考サイト:http://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/size-list/index.html

 

正しい知識を理解してインチアップしよう

愛車のカスタマイズを楽しむ人の多くがタイヤのインチアップを行っており、
今やカスタマイズの入門といえるほどポピュラーなものになりました。

車の印象は今までよりも大きく変わり、
より一層愛着が湧いてくることでしょう。

しかし、今回ご紹介したように、
タイヤのインチアップにはメリットだけではなく
デメリットもあるということを覚えておかなければなりません。

正しい知識を身につけ、
より一層充実したカーライフを送るためのヒントにしていただけると幸いです。

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