公開日:2019.10.18 更新日: 2019.11.25

タイヤにかかる費用は年間でどのくらい?

タイヤの費用をシュミレーションでまとめてました。適切なタイミングでローテーションや交換を行っている場合年間でどのくらいのコストがかかるのかまとめてみました。安全な走行を行うために必要な知識となりますので、必ず確認してみてください。

車には多くの消耗品があります。正しいサイクルで消耗品を交換している場合、インパクトが大きいのはタイヤの費用でしょう。タイヤを一気に取り替えると結構な費用がかかるため、いざ交換するとなると足踏みしてしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は気になるタイヤの費用について、年間に換算してどのくらい必要になるのか、シミュレーションした結果をご紹介します。

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はじめに

今回のケースにおいては乗っている車は普通乗用車とし、リム幅が195mmのタイヤを考慮します。また、タイヤ本体の費用については売れ筋と考えられる商品を考慮します。軽自動車の場合はリム幅がもう少し小さく、タイヤも安価となりますので、ご自分の車が利用できるタイヤのうち、売れ筋の商品を当てはめて読み替えてください。

サマータイヤの購入費用

まずタイヤ本体の購入費用を考慮してみましょう。タイヤの値段は1本あたり2,000円台のものから20,000円台のものまで様々ですが、 195/65R15 のサマータイヤにおいて最も売れ筋となっているのは5,000~8,000円台の商品のようです。

間を取って1本あたり7,500円と考えると、4本で30,000円の費用となります。では、1度購入したタイヤはどのくらい使用できるのでしょうか。

国土交通省の調査によれば、自家用車の年間走行距離の平均は 10,000km 程度です。サマータイヤの寿命はおおむね5年から6年とされているため、目安としてタイヤの交換時点から数えて走行距離が50,000km程度となったら交換することが望ましいでしょう。

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5年に1度交換すると考えると、タイヤには年間で6,000円程度の費用がかかっていると見なせます。もっとも、走行距離はあくまで目安であり、使用状況によっては走行距離が30,000kmであってもスリップサインが現れることがあります。

高速走行が多い方や荒い運転をしがちな方、タイヤの空気圧点検を失念しがちな方は、タイヤの寿命を3年程度と考えて年間で10,000円程度の費用がかかっていると見なすなど、タイヤ交換の頻度を考慮して金額を読み替えてください。

スタッドレスタイヤの購入費用

近年はスタッドレスタイヤが普及したことで雪道を走りやすくなりました。雪があまり降らない地方でも、気温が7℃を下回る頃からサマータイヤに用いられているゴムの性質が変化して本来の性能を発揮できなくなるため、厳寒期はスタッドレスタイヤに履き替えた方が良いと言われています。

195/65R15 のスタッドレスタイヤは、おおむね12,000円程度の商品が売れ筋となっているようです。4本で48,000円の費用となります。

スタッドレスタイヤの寿命は、適切に保管した場合で約3年程度であると言われています。オフシーズンの間、自宅で適切にスタッドレスタイヤを保管していると考えると、年間で16,000円程度の費用がかかっていると見なせます。

タイヤ保管サービス

オフシーズンとなったタイヤを保管する場所は乾燥した日陰が最も望ましいのですが、適切な置き場所が無いという方もいらっしゃることでしょう。また、冬期に雪がよく降る地域ではスタッドレスタイヤの盗難事件もしばしば発生しています。

場所が無い、盗難が不安、といった方々に向けて、カー用品店やカーディーラーがタイヤ保管サービスを提供しています。保管サービスの利用料は店舗によって大きく異なるため、詳細については最寄りのカー用品店やカーディーラーに問い合わせた方が良いでしょう。

今回は盗難防止を目的として、1ヶ月あたり2,000円のタイヤ保管サービスにてスタッドレスタイヤを4ヶ月間預かってもらうことを考慮します。年間では8,000円の費用がかかる計算となります。

タイヤ交換にかかる工賃

新しいタイヤを購入した時は既存のタイヤと交換する必要があります。タイヤを交換する際、多くの人はカー用品店やディラーなどの専門業者に依頼することになるでしょう。業者にもよりますが、タイヤ交換に必要な工賃は1本あたり1,000~1,500円程度のようです。

4本で4,000円、サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換で年に2回タイヤ交換を行うと考えると、年間で8,000円ほど費用がかかる計算になります。

また、タイヤ交換の際にはホイールバランスも調整した方が良いでしょう。タイヤは製品によって微妙にバランスが異なります。また、摩耗の進行度合いによってもバランスが崩れることがあります。

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ホイールバランスが崩れているとタイヤの重心が一定ではなくなるため、特に高速走行時に不安定な状態となりやすくなります。ホイールバランスの調整は専用の機械を使って行うため、個人で実施することは難しいでしょう。

ホイールバランスの調整を業者に依頼する場合、必要な費用は1本あたり1,000円程度のようです。タイヤ交換の都度、ホイールバランスも調整した場合は年間で8,000円程度となります。

タイヤのローテーション

前輪のタイヤは方向転換の際に向きを変化させるため、前後のタイヤですり減り方が異なります。また、エンジンからの動力が加わるタイヤの方が摩耗しやすくなります。一般的な前輪駆動方式(FF車)の場合、前輪のタイヤは後輪に比べて3倍も摩耗しやすいと言われています。前後のタイヤで摩耗の度合いを均一にするために行うのがタイヤローテーションです。

一般に、タイヤのローテーションは 5,000km ごとに行うことが望ましいとされています。スタッドレスタイヤとサマータイヤを交換する際に前後のタイヤを入れ替えてもらえばローテーションを同時に行えると考えても、年に1回はサマータイヤのローテーションを行うことになるでしょう。

業者にもよりますが、タイヤのローテーションを依頼した場合、4本でまとめて2,000円程度の費用がかかるようです。

まとめ

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今回のシミュレーション結果をまとめると、適切なタイミングでローテーションや交換を行っている場合、タイヤにかかる年間あたりの費用は以下のようになります。

・サマータイヤ購入費用:6,000~10,000円
・スタッドレスタイヤ購入費用:16,000円
・タイヤ保管サービス利用料:8,000円
・タイヤ交換費用(年2回):8,000円
・ホイールバランス調整費用(年2回):8,000円
・ローテーション費用:2,000円
・総計:48,000~52,000円

タイヤ交換やホイールバランス調整にかかる工賃がもったいないと思われる方がいらっしゃるかもしれません。ですが、タイヤは車を支えている重要な部品です。専門家に確実な工事を依頼するための技術料と考えた方が良いでしょう。

業者に依頼する際のメリットは、ほとんどの業者ではタイヤ交換の際に消耗した古いタイヤを引き取ってくれる、という点です。業者によってはタイヤ交換の費用に含めてくれる場合もあります。別料金となる場合は1本あたり300円~500円程度の引き取り費用がかかるようです。

タイヤを持ちこむ場合は処分費用が別料金になるなど、業者によって細かな条件が異なりますので、詳細については最寄りのカー用品店やカーディーラーに問い合わせると無難です。

また、タイヤを交換する際にはバルブの交換も一緒に行うと安心です。新品のタイヤを着用しても、バルブが劣化していると思わぬトラブルが発生します。バルブの交換はタイヤ1本あたり200円~500円程度が相場のようです。

こうして見ると、年間で考慮してもそれなりの費用が発生します。実際にタイヤを購入する際は大きな費用が発生するため、実感としてはもっと負担が大きいと感じられるかもしれません。

だからといって下手に節約しすぎてしまうと、思わぬ事故やトラブルでかえって出費が大きくなることもありえます。タイヤに限らず、車の維持や税金などの費用は日頃から積み立てておきたいものですね。

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