ブリヂストンは世界トップクラスのシェアを誇る日本のタイヤメーカーです。
一般的なタイヤと比べると価格設定は高めですが、費用に見合った品質の高さから長年愛されています。
また、様々なブランドを展開しており、目的に合ったタイヤ選びが実現するでしょう。
今回はブリヂストンタイヤの特徴を、ブランドや種類ごとに解説していきます。
製品ごとのこだわりを知り、お気に入りの製品を見つけましょう。
目次
ブリヂストンならではの特徴
ブリヂストンがトップシェアをキープし続けるのには理由があります。
他のメーカーと何が違うのか見ていきましょう。
常に最新技術を取り入れる
ブリヂストンは常に最新技術を取り入れています。
また、ブリヂストン独自の技術開発にも力を入れており、他のメーカーでは実現できないハイレベルなタイヤが随時発売されているのです。
まさに最先端をリードするメーカーといえます。
目的に合わせた豊富なラインナップ
ブリヂストンは購入者の目的に合わせて数多くのブランドを展開しています。そして、目的を達成するための工夫を妥協しません。
ニーズと合致していることから消費者の満足度が高く、リピーターも多数いるのではないでしょうか。
徹底した品質管理
ブリヂストンは日本の企業らしい徹底した品質管理が特徴です。
製品の発売にあたっては何度もシュミレーションが繰り返され、何重にも検品を行っています。
ブリヂストンのブランドは「高品質」と「安心安全」の2つから成り立っているといえるでしょう。口コミからもメーカーに対する信頼がうかがえます。
ブリヂストンが目指す性能
ブリヂストンタイヤは7つの性能を重視して製品を展開しています。
タイヤの特徴をチェックする上での前提知識にもなるので、その内容を見ていきましょう。
直進安定性
強風や路面の状況次第で運転の安定性は下がるでしょう。「ふらつくことなく安全に直進できること」をブリヂストンでは追及しています。
ブリヂストンはタイヤが人の「命を守る役割」を持つと謳い、イレギュラーな状況でも事故に繋がることがないように考えています。
ドライ性能・ウェット性能
ドライは乾いた路面、ウェットは濡れた路面のことです。
これらの条件下で安全に止まったり曲がったりできる性能ことを、ドライ性能・ウェット性能といいます。
スピード感を持ちつつ安全な運転をするには欠かせない性能です。スポーツ性を求める場合には特にポイントとなってきます。
また、ドライ性能・ウェット性能をまとめてグリップ性能とも呼びます。
低燃費性能
ブリヂストンは長期的な影響も視野に入れています。
その一つが低燃費性能。近年では「エコタイヤ」ともいわれ、低燃費を謳ったタイヤが数多く販売されています。
低燃費とは、タイヤがスムーズに回転することで、アクセルを踏む量やエネルギーの消耗を押さえ、燃費を軽減するという考え方です。
燃費が軽減されれば環境への配慮も期待できるため、「エコタイヤ」と呼ばれています。
ライフ性能
次にライフ性能。これは、タイヤが寿命を迎えるまでの走行距離を延ばすという考え方です。
比較的高い価格設定であっても、その分長距離の走行が可能であれば納得できます。
また、タイヤの種類によっては、消耗の激しさからタイヤの寿命が短くなる傾向があります。
ライフ性能が高いとこうしたデメリットの解消も見込めるでしょう。
静粛性・乗り心地
走行中に路面から伝わる音や振動を抑えることにも注目しています。
車の中で音楽などのオーディオを楽しみたい人にとって、これらを追求することで快適性が大きく変わるでしょう。
また、日常的に使用するプライベート空間だからこそリラックスできる環境作りは大切です。
快適性を重視したブランド
ブリヂストンのブランド展開は豊富です。
その中でも静寂性や乗り心地に特化したタイヤから見ていきましょう。
車を日常使いする上でワンランク上の性能を検討する方におすすめです。
REGNO(レグノ)
新技術により高い静粛性を実現したブランドシリーズです。
「ダブルブランチ型消音器」という性能を持った溝をタイヤに取り入れることで、ノイズの原因である空気の動きを調整します。
販売されているのは以下の3種類です。また、順次新しい種類が開発されています。
- GR-XI(セダン車・コンパクトカー)
- GRVⅡ(ミニバン・SUV)
- GR-Leggera(軽自動車)
また、こちらのシリーズは国内工場で生産されているという点でも安心できます。
Playz(プレイズ)
「疲れにくいタイヤ」をコンセプトに展開されているブランドです。
ドライバーや同乗者の負担を減らす様々な工夫がされています。
そのため、長距離を走行する場合にとてもおすすめです。
開発にあたっては脳波を測定するシステムを使い、どんな要素がストレスを与えるのか検証したとのこと。
その結果、ふらつきや滑りを抑えた「疲れにくいタイヤ」が完成しました。
また長距離の走行を前提としたタイヤであることから、ライフ性能を考慮したすり減りにくいゴムを使用しています。
セダン車・スポーツ車専用、ミニバン専用、軽自動車・コンパクトカー専用と対応車種も豊富です。
スポーツ性を重視したブランド
スポーツ性を重視する場合にはグリップ性能が高い必要があります。これは思い通りにハンドル操作できるための前提要素です。
ブリヂストンではスポーツ性に焦点を当てたラインと、快適性も考慮したラインがあります。
POTENZA(ポテンザ)
こちらはスポーツタイヤのブランドで、モータースポーツでも多く使用されています。
グリップ性能に重点を置いており、前述したドライ性能・ウェット性能ともに高いです。
また、スポーツ性に特化するとライフ性能は劣るといわれています。
発売されている種類は以下の4つです。
- Adrenalin RE003
- S007A
- RE-71R
- POTENZA S001 RFT
Adrenalin RE003とS007Aはグリップ性能だけでなく安定走行性能も視野に入れています。
そのため、アマチュアモータースポーツ向けラインです。
RE-71RとPOTENZA S001 RFTはモータースポーツで実際に使用されている、グリップ性能に特化したハイグリップ系になります。
ALENZA(アレンザ)
ブリヂストンが展開するプレミアムSUV向けブランドALENZAは、スポーツ性を重視したタイヤです。
高水準のグリップ性能を実現。ウェット性能についてはなんと「b」を達成しています。
「ナノプロ・テック」という独自技術を取り入れ、走行時の発熱を防ぐことによりエネルギーロスの軽減を実現。
スポーツ性や低燃費性能を最大限まで引き出しつつ、タイヤの負担を軽減することでライフ性能も維持しています。
低燃費性能を重視したブランド
低燃費タイヤのメリットは、燃費が減ることによるコストダウンです。
低燃費性能が高ければ高いほど年々お得になり、環境にも優しいといわれています。
ブリヂストンの低燃費ラインを見ていきましょう。
ECOPIA(エコピア)
低燃費性、安全性、ライフ性能の3つにこだわったブランドです。
ブランド名でもある「エコ(=低燃費性)」においては、トップクラスの性能を誇るといわれています。
ただ燃費が減るだけでなくECOPIAはライフ性能も高いため、長期的なコストダウンを期待できる点が魅力です。
ブランドからは以下の種類が発売されています。
- NH100(セダン車・クーベ)
- NH100 RV(ミニバン)
- NH100 C(軽自動車・コンパクトカー)
NEXTRY(ネクストリー)
ブリヂストンの中でもスタンダートな低燃費タイヤブランドです。
独自技術「ナノプロ・テック」を取り入れつつ、基本性能をしっかりと押さえているため、「バランスの良い低燃費タイヤ」といえます。
こちらのブランドは1種類のみの展開です。
オフロードでの動作性を重視したブランド
次は雪道や林道、泥道などといった悪路に対応しているオフロードタイヤです。
雪道専用のスタッドレスタイヤとそれ以外で、2つにラインが分かれています。
BLIZZAK(ブリザック)
スタッドレスタイヤのブランドです。
「タイヤには命が乗っている」という考えのもとタイヤを展開するブリヂストン。だからこそ、安全のために高性能を追求しています。
日常的に雪道を走る北海道などの地域で装着率が高く、氷上ブレーキ性能にこだわった「止まる」タイヤです。
もちろん、雪道に慣れていない人にもおすすめの安心できる性能といえます。
発売されている製品は以下のとおりです。
- RFT
- NV ologi
- VL1(バン・小型トラック専用)
- W979(小型トラック・バス専用)
「RFT(ランフラットテクノロジー)」はタイヤサイドを補強することにより、空気圧が下がった後のパンクの心配が軽減されています。
NV ologiはBMWに推奨されているタイヤです。直径を大型にすることにより、燃費性能が向上しています。
VL1やW979はビジネス向けの展開。雪道での性能だけでなくライフ性能も重視しています。
DUELER(デューラー)
ブリヂストンはSUV向けのオンロードとオフロードの両方に対応した製品を展開しています。
スムーズな走行が困難になる環境や動きを何度もシュミレーションして生み出されたブランドがDUELERです。
このブランドには2つの製品があり、それぞれ方向性が違います。
- DUELER A/T 694
- DUELER M/T 674
悪路ではタイヤの消耗が激しく、使用するたびに性能が落ちるという欠点がありました。
DUELER A/T 694はタイヤがすり減ると新しいゴムが現れ、摩擦性能を下げない工夫がされています。
また、静粛性も重視しているため快適な走行が叶うでしょう。
オフロードだけでなくオンロードでの運転頻度の高さを視野に入れたタイヤです。
アウトドアを楽しみつつも街中での走行が多いユーザーにおすすめといえます。
次にDUELER M/T 674は、オフロードでの走行に重点を置いたタイヤです。
本格的な走破性を求める場合はDUELER M/T 674を選びましょう。
最後に
一言で「高品質」といっても、ブリヂストンは様々な目的に合わせて技術を掛け合わせていましたね。
快適性、スポーツ性、低燃費性能、オフロードでの性能、いずれにおいても高い水準を追求しています。
ニーズを押さえた展開だけでなく、常に前進し続ける姿勢と徹底した品質管理が信頼を生み、ファンを獲得してきたのでしょう。
どんな新技術を開発して素晴らしい製品を世に送り出すのか、これからも目が離せません。