公開日:2018.09.25

タイヤチェンジャーは必要なのか

タイヤチェンジャーは必要なのでしょうか。ホイールからビード部を剥がすために用いる工具として使われていますがその種類は様々で、役割も少し異なってくるようです。DIYでは一般的に手動のものを利用するようです。

カー用品店やガソリンスタンドなどでタイヤを購入した際は、交換作業も一緒にお願いする場合がほとんどでしょう。最近では通販でもタイヤを購入できるようになりましたが、タイヤの交換作業は業者に依頼する、という方が多いことでしょう。

通販で購入したタイヤを持ち込んで交換作業を依頼する場合、工賃は1本あたり1,500円~3,000円、4本で6,000円~12,000円ほどが相場となります。

冬場にスタッドレスタイヤを装着する方は最低でも年に2回、タイヤを交換することになります。基本的には、タイヤの交換作業は専門業者に依頼した方が良いでしょう。タイヤは車の安全に直結する部品ですから、専門家に依頼した方が無難です。

それでもなるべく節約したい、DIYが好きだから自分で交換も実施したい、という方は、タイヤチェンジャーの導入を検討してみてください。今回はタイヤチェンジャーとは何か、どんな種類があるのか、購入すべきかどうか、といった疑問にお答えします。

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タイヤチェンジャーを導入する前に

タイヤ交換を自分で実施する場合、それなりのスペースを確保する必要があります。いわゆるガレージや、ご自宅に駐車スペースをお持ちの方でしたら大丈夫です。広い空間をお持ちでない方も、工夫次第でスペースを作ることができるでしょう。

タイヤチェンジャーを使用するときは最低でも1.5メートル四方程度のスペースを確保したいところです。

次に、タイヤ交換に最低限必要な工具を持っていることも重要です。以下に、DIYでタイヤ交換を実施するにあたって最低限必要となる工具をリストアップします。

・ジャッキ
・ホイールナットレンチ
・トルクレンチ
・タイヤレバー

車体を持ち上げるジャッキは交換作業に必須の工具です。多くの車に車載工具として積まれていますが、最近はランフラットタイヤの普及などにより、車載工具が無い場合もあります。ホイールナットを外す際にはホイールナットレンチ(ハブナットレンチ)を使用しますが、ホイールナットを取り付ける際には締め付ける強さを調節できるトルクレンチがあった方が良いでしょう。

タイヤレバーはホイールからタイヤを剥がしたり、ホイールへタイヤを組み付けたりする際に必要となる金属製のヘラです。

空気入れ(エアーコンプレッサー)は必ずしも必要ではありません。ガソリンスタンドやカー用品店で空気入れを借りることができます。

ただし、空気入れを借りる際は必ず、交換作業を実施する「前」に交換するタイヤへ空気を入れてください。交換してから空気を入れに行くと、空気圧不足のまま車を走行させることになります。

タイヤチェンジャーの種類と役割

大きく分けて、タイヤチェンジャーには電動と手動の2種類があります。電動のタイヤチェンジャーは主にタイヤ交換業者向けの製品です。値段も数十万円と高価で、重量もあり、広いスペースを必要とします。

電動のタイヤチェンジャーを個人で導入するのは敷居が高いでしょう。一方、手動のタイヤチェンジャーは数千円程度、高くても2万円以下と、お手頃な価格になっています。

移動も簡単で、電動のタイヤチェンジャーほどスペースを取りません。DIYでタイヤ交換を実施する方は、手動のタイヤチェンジャーを導入するのが現実的でしょう。

次に、タイヤチェンジャーの役割について解説します。

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タイヤチェンジャーは「ビード落とし」と呼ばれる、ホイールからタイヤを剥がす作業に用います。ビードとはタイヤとホイールが接触している部分で、タイヤにビードワイヤーと呼ばれる金属繊維が組み込まれています。空気を入れるとホイールのふちにビードが密着し、タイヤを固定します。

実のところ、ビード落としはタイヤレバーを使えば実施できます。ですが、手作業で少しずつタイヤをホイールから剥がしていくため、結構な時間と体力を使います。

手動のタイヤチェンジャーはテコの原理を利用しています。ヒトが少し力を加えるだけで器械が大きな力を発揮し、ホイールからタイヤを剥がしてくれます。

構造としては単純な器具ですので、タイヤチェンジャーを自作する方もいらっしゃるようです。タイヤチェンジャーを使用する際は、土台をしっかり固定することもお忘れなく。力を加えた際にタイヤチェンジャーが転倒すると思わぬ大怪我に繋がる可能性があります。

ちなみに、「ビード落とし」で検索すると、一箇所だけビードを剥がし、残りは手でタイヤを剥がしている動画を多く見つけられますが、多くの場合はバイクのタイヤですのでご注意を。車のタイヤはビードが頑丈にできているため、バイクのタイヤほど簡単には剥がせません。

タイヤチェンジャーは買うべき?

まず、DIYでタイヤ交換を実施する場合、どれくらい工賃が浮くのかおさらいしましょう。総額は年間で12,000円~24,000円ほどです。

内訳としては、持ち込みタイヤの交換を依頼する場合の工賃は1本あたり1,500円~3,000円、4本で6,000円~12,000円ほどが必要となり、冬期にスタッドレスタイヤを着用するのであれば、最低でも年に2回はタイヤ交換を行うことになる、という想定です。

品質の高いタイヤは往々にしてサイドウォールが頑丈に作られているため、先述したようにタイヤレバーだけではビード落としに苦労します。タイヤチェンジャーは必須ではありませんが、作業の効率を大幅に高めてくれるため、スペースを確保できるのであれば導入することをおすすめします。

なお、タイヤチェンジャーを通販で購入する場合は、レビューなどをよく参考にしてください。組み立てに必要な部品が欠品している、数回使っただけで曲がってしまう、といった劣悪な品質の輸入製品も出回っているようです。

ひとつの通販サイトだけでなく、複数の通販サイトでレビューを調べると、より信頼できるレビューを見つけられるでしょう。

さて、タイヤを交換した後はバランス調整も必要になります。バランス調整にも「バランサー」と呼ばれる専用の機械が必要となりますが、安価なものであれば1万円程度の製品が販売されています。

タイヤ交換に必須となる工具やタイヤチェンジャー、バランサーを含めても、2~3年ほど定期的にDIYでタイヤ交換を実施すれば元が取れる計算になります。

まとめ

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今回はタイヤチェンジャーとは何か、どんな種類があるのか、購入すべきかどうか、といった疑問にお答えしました。タイヤチェンジャーとは、テコの原理を利用してホイールからタイヤのビード部を剥がす「ビード落とし」に用いる器械のことです。

タイヤチェンジャーは大きく分けて電動と手動の二種類がありますが、DIYに用いる場合は手動の製品を導入することが現実的でしょう。作業用のスペースを確保できるなら、タイヤ交換の効率を大幅に高められます。

タイヤチェンジャーの導入コストですが、バランサーと合わせても2万円程度、タイヤ交換に最低限必要な工具が数千円程度ですので、2~3年ほどDIYでタイヤ交換をすれば元を取れる計算になります。

最後に、DIYは全て自己責任である、ことについてはよくよく注意し、考慮するべきでしょう。特に車の場合、事故を起こしてしまうと自分だけでなく他人へも被害が及びます。

少しでも技術に自信が無い、出来映えに確信を持てない、という場合は、タイヤ交換の専門家がいるカー用品店やガソリンスタンドへタイヤ交換を依頼しましょう。

最近では持ち込みタイヤの交換も積極的に受け付ける店舗が増えてきています。専門家に依頼すれば安心かつ安全ですし、事故を未然に防ぐための保険にもなります。

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