車のメンテナンスに不慣れでも大丈夫!超簡単点検方法
ここ数年でアクティブな女性ドライバーが増えたと言われています。その一方で「車のメンテナンスのことがよく分からない」という不安になる方も多いようです。そこで、「今回は自身で車のメンテナンスをしたころがあるか?」女性のみにも注目してアンケートを実施しました。ご自身でもできる「簡単な車の点検法」についてもご紹介します。
ここ数年、アクティブな女性が増えたことで、女性ドライバーがぐんと増えたと言われています。「子どもの送り迎えに便利だから」「雨の日の買い物に車があると助かるから」という理由からも、車のある暮らしは欠かせないものとなっています。しかしそれと同時に、「車のメンテナンスのことがよく分からない」という不安になる女性ドライバーも多いようです。そこで、ご自身でもできる「簡単な車の点検法」についてご紹介します。
まずは、男女共に、「ご自身で車のメンテナンスをしたことがありますか?」というアンケートと、女性のみに同じ質問を行なったアンケート結果をご覧ください。
項目名 | 全体 | 女性のみ (女性内比率) |
|
---|---|---|---|
1 | 自分でセルフ洗車 | 17.6% | 21.6% |
2 | エンジンオイルチェック、交換 | 11.3% | 9.2% |
3 | バッテリーチェック、交換 | 12.1% | 7.4% |
4 | タイヤチェック(空気圧や溝、ひび割れ等)、交換 | 15.5% | 14.4% |
5 | ワイパー交換 | 16.0% | 15.7% |
6 | ウォッシャー液の補充 | 16.7% | 18.7% |
7 | クーラント(冷却水)の点検 | 8.7% | 4.9% |
8 | その他 | 0.6% | 0.0% |
9 | 特にない | 1.5% | 1.5% |
あなたはご自身で車のメンテナンスをしたことがありますか。
(男性・女性を含めたアンケート全体の結果)
※カーフロンティア調べ:集計総数 1,000件
(そのうち、女性ドライバーだけの結果)
※カーフロンティア調べ:集計総数 229件
「特にない、したことがない」という方は、男性も含めた調査だと約1.5%なのですが、女性だけでみると全体の8.2%もあります。このアンケート結果を見る限りでは、「女性ドライバーの約1割は車のメンテナンスにあまり興味がない」ということになります。
しかし、逆に言えば9割近くの方は車のメンテナンスに多少なりとも関心をもっているとも言えます。
さらに、掘り下げていくと、多くの女性ドライバーは、メンテナンスに関心をもちながらも、ほとんどの方が「やり方がわからない」「いつ、どういう時にするのかわからない」というのが現実なようです。そこで、特別な準備の必要がない今すぐできるメンテナンス方法をご紹介させていただきます。
目次
1.自分でセルフ洗車
これは洗車機にまかせず自分の手で車を洗うということですが、アンケートからみると、全体の21.6%の方が実行されています。自分の車を洗うメリットとして、当然、自分の目で確認しながら洗いますから、車の傷、タイヤの傷などを発見しやすくなる点があります。メリットはそれだけではありません。洗車によって細かい埃や砂利などを洗い流しておくことは、それらがあることでできる車の傷、ガラスの損傷を未然に防ぐことにもなります。ですから、セルフ洗車はメンテナンスの基本なのです。
ただ、タイヤの洗い方には少しコツがあります。詳しくは以下の記事を参照してみてください。
2.エンジンオイルチェック
エンジンオイルの点検は、意外と多くの方が行なっているようですが、エンジンオイルの点検はそれだけ重要視されているということなのでしょう。なぜならエンジンオイルが劣化していると車の心臓部とも言えるエンジンに深刻なダメージを与えるからです。
エンジンオイルの点検方法は簡単です。オイルゲージ(エンジンのすぐ傍にある棒のようなもの)でオイル残量を見るだけです。一度場所を覚えてしまえば1分で終わる簡単チェックになります。
3.バッテリーチェック
夏や冬の期間は、エアコンの使用などでバッテリーにはかなりの負担がかかっています。やり方は簡単で、バッテリーを見るだけです。バッテリーの液量が本体横についているUPPER LEVEL(最高液面線)とLOWER LEVEL(最低液面線)の間にあって適量かどうかをみるだけです。
あとはゴミなどが付着していないか、腐食していないかをチェックしてみてください。バッテリーの寿命は2~3年と言われています。突然、エンジンがかからない、などのトラブルを防ぐためにもバッテリーの点検をしておきましょう。
4.タイヤチェック
お車にはご自身だけでなく、あなたの大切なご家族の命を乗せることもあるでしょう。じつはロードサービスで最も多いトラブルがタイヤなのです。
タイヤがパンクすれば車は走行不能となりますが、空気圧不足でも正常な走行性能を維持できず、事故を起こしやすくなります。JAF(日本自動車連盟)の調査によると全体の約8割の車は空気圧不足のまま走っているという驚きの調査結果も出ています。
また、パンクを防ぐためにもタイヤの溝は残っているか、傷がないか程度のチェックは最低限しておきましょう。
5.ワイパー交換
ワイパーの重要性は雨の日に実感できます。首都道路公団の調査によると雨天時の事故発生率は晴天時の約4.7倍、さらに夜間だと約7倍になるという結果が出ています。それくらい視界が悪くなるということなのでしょう。
ワイパーの交換は自分でも簡単にできます。初めての方が見ると「こんなに簡単だったの?」と驚くほどです。国産車のほとんどはUクリップ型ワイパーアームを採用していますが、ロックを外してワイパーブレードを付け替えるだけです。
6.ウォッシャー液補充
ウォッシャー液は基本的に補充するだけのものですが、ウォッシャー液にはいくつか種類があり、違う種類を使用する場合は、交換したほうが良いときもあります。
一般的なウォッシャー液は界面活性剤とメタノールが主成分ですが、他にも撥水タイプ、油膜取りタイプや解氷タイプなどの補充液が販売されていて、それぞれ主成分が違います。お住まいの地域特性に合わせてウォッシャー液を交換してみるのも良いかもしれません。
7.クーラントの点検
クーラント液はエンジンの熱を冷まし、夏のオーバーヒートを防いでくれる重要な役割を持っています。また点検方法は、これも見るだけという簡単なもので、リザーバータンク(キャップに「COOLANT」や「冷却水」と表記してあるもの)の液量が適量かどうかを見るだけです。基準線より減少しているなら補充しましょう。
まとめ
お車の点検は一度やってみると意外なほど簡単なものです。上記すべての項目を実践しても慣れてくれば10分程度で済みます。それもほとんどは目視で確認するだけですから簡単ですし、お車への愛着もよりいっそう増すものと思います。
さらに、簡単な点検をすることで事故や故障を未然に防ぐことができるのです。安全なカーライフを送るためにも、また不要な出費を抑えるためにも、定期的なチェックをお勧めします。